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まぁ、元々そう言った側面はあるんよ

 何か頭が働いて居ませんね。

 ちょっと、体調を崩して居ました。

 遅くなり申し訳ない。

 『どこぞの貴族男性が結婚相手を探している』。

 そう言う噂話が広まるのは早いらしく、俺の8歳の……公的には18才の誕生日には、令嬢を連れた貴族の方が続々挨拶をしに来た。

 いや、単純に俺が18才(てきれいき)だからって事かも知れが。

 『招待状を頂けないだろうか?』ってお手紙も多く貰ったよ。流石にあまり遠い領地の人とか、お断りしたけど。

 基本は、以前に招待したことがある近隣領地の領主さん方中心で、それ以外はどうしてもって輩を少々追加で。


 第二夫人(ママン)からは、『結婚は20才(はたち)を過ぎてからでも良いのよ? 男性は、そういう方も多いし』ってお言葉を頂いてるんで、今の所は挨拶されても笑顔でスルー。


 前から付き合いの有る領主さんや、その家族の人達は兎も角、ご新規さんは、『武勇は聞き及んで……』みたいな事を言って来る人達が多いけど、その割には、俺の姿を見て、侮った表情を浮かべて来る輩の多い事多い事。


 まぁ、俺の外見がどう見ても10才前後に見えるんだから、しょうがないっちゃしょうがない。

 肩書だけで人を判断する様な輩もアレだけど、見た目だけで侮って来るのも何だかなぁと思うわ。


 一応なりとも、辺境伯の当主よ? 俺。

 第一、『武勇は聞き及んで……』とかってんなら、俺に喧嘩ふっかけた相手が、どんな末路を辿ってるか、分かってるんよね?


 親がそんなんだからか、そのご令嬢も『え? こんな子供が?』みたいな目で見てくる。

 その度に、俺の事を知ってる周辺貴族の面々は、ピリピリとした雰囲気を醸し出してくれるが、流石に俺だって場の空気位読むし、実害が無いのなら、侮られた程度ではキレませんて。

 まぁ、周囲がピリピリしてる事に関しちゃ、俺の後ろに侍ってるネフェル王女の周囲の温度が、次第に低く成って来てるからかもしれんが。


 今回、俺のパートナー兼護衛として、ネフェル王女が随伴してくれている。イブやファティマが普通に給仕として働いてる以上、彼女以外のパートナー兼護衛にふさわしい相手って居ないからなぁ?


 エリス? 聖弓ごと自国に強制送還させましたが? 一国の女王が。たかだか隣国の辺境伯の誕生日くらいで来てるってのも、色々とパワーバランス的にアレだから。そこは涙を飲んで送り返したわ。


 ただなぁ。このタイミングでネフェル王女を俺のパートナーにしてるのって、色々と勘繰られんかね? とも思ったんだが、ネフェル王女の国、一応にも同盟国で、俺の弟子を公言してる関係で、政治的には問題ないらしい。いや、良く分からんのだが、ネフェル王女自身もそれで納得してるから構わんの、かな? 多分、対外的には人質気味に思われてるっぽいんだが、うん。良く分からん。


 今日の誕生会には、当主か当主代理が、自分所の令嬢、もしくは親戚筋の適齢期なご令嬢を伴って来ているってのが殆どなんだけど、中には、親戚筋にも適当なご令嬢が居なかったのか、そう言ったご令嬢を伴っていない貴族もチラホラ。


 さらに、結構若そうに見えるのは、新たに当主に任じられた新当主なんかね?

 そう言った輩は、俺への挨拶もそこそこに、ご令嬢に話し掛けてるってぇ奴もそれなりに多い。


 まぁ、こう言った催しって、婚活的側面も否めんから、精々、良縁を結ぶが良いぞ?


 いや、決して自分に降りかかる面倒事が減って良いなんて、思って無いんだからね!

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