そんな感じで
今回、ここまでで限界でした。
申し訳ない。
2024/12/13 説明不足だと感じた箇所を修正しました。
この修正によるストーリーラインの影響は有りません。
結局、最終的にはカンツァレラ子爵に任せる事に成ったわ。
まぁ、色々とやらかしはしたけど、やはり、アザゼルの能力で少っしばっかし思考がアレしてたらしい。
ご当主の方には家令が基本的に付き従ってたって事もあって、アザゼル本人と顔を合わせた時間自体は、それ程長く無かったのが幸いしたのか、それともNTRSHOCKで正気を取り戻したのか、そのどちらもか。
むしろ、ご当主付き以前は子爵夫人の専属っぽい立ち位置だったらしいわ。さもありなん。
子爵によると、アザゼルと話してると、ヤツは、もう、これでもかって位に子爵を褒め称え、そんなよいしょ攻撃を受けている内に、どんどんと気分が良くなって来て、自分が贅沢をしていて当然ってな気になって行ったんだそうな。
で、そこに来て今話題のオーサキ領の人間が来たんで、そのオーサキ領の領地繁栄のメソッドを奪い、自領を更に豊かにし、贅沢をする為に計画に及んだのだとか。
オーサキ領の発展ね、ヤッパリ噂になってるらしいよ? まぁ、立て続けに大会やら何やらやってたしなぁ。
この時、やはりアザゼルは、俺の事を『単に運が良いだけで、依怙贔屓で今の地位を得た卑怯野郎』だと言っていたらしい。
「周囲に、地位の高い高貴な女性を侍らせ、たまたま、かなり遠い現国王の血筋である事が発覚したんで、その縁故だけで土地まで貰った運の良い子供でしかなく、にも拘らず、勘違いして自身を『偉い』などと考えているだけの、周囲の人間に神輿にされてるお子様だと……」
だからこそ、不当を正してカンツァレラ領が繁栄すると言う、正しい姿に戻さねばならんとか何だとか。
随分と理論が飛躍してるが、その辺りにも気が付けない様に思考を鈍らされてたんだろうな。
兎も角、正気状態に戻った子爵が、責任もって夫人以下三兄弟と騎士団長等を牢屋に収容してくれるってぇ事なんで、そこは任せる事にする。
『【当然】不備が有れば王都に行ってる長男にも類が及びますし、最悪お家はお取り潰しに成るでしょう』
と言う事なんで、今更カンツァレラ子爵が手心を加えるってぇ事は無いだろうさね。
因みに、アザゼルにはとっくに逃げられてた。何かもう、俺達がこの街に入るのと入れ違う勢いでトンズラかましたらしい。
要は見栄を張り贅沢に溺れた時点で、アザゼルの好ましい【オド】の摂取は済んでいたってぇ事なんだろうな。




