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詩シリーズ

私は壊れたマリオネット

作者: 沖宮途良

私は壊れたマリオネット


うんうん、はいはい、(うなず)いて


私は壊れたマリオネット


くるくるその場で踊り出す


私は壊れたマリオネット


言われなくても歩いてく


私は壊れたマリオネット


心の臓から貫いて


私は壊れたマリオネット


青い薔薇を咲かせましょ


ちん、とん、しゃんと(かせ)は鳴り


チキンにかかったスパイスが


鼻をくすぐり腹鳴らす


リン、テン、タン、トン、ツツガナク


終わったことなど悔やむまい


後悔する夜、川岸に


まん丸、月見で一杯如何(いかが)


西洋文化に花が咲き


大輪(たいりん)、笑うわ影少女


カララン、コロン、カラ、コロン


路地裏、響くはストロボライト?


いいえ、違うわネオンライト


ピンクのハートが妖しく光る


悩ましい着物も振り回し


闇に心を溶かしましょう


心の臓から貫いた


ブルーダイヤは雫でしょ


鉄格子越しに聞くレコード


まっ茶色の喫茶店


ジュークボックスも良いけれど


ネジ巻きオモチャよどこへゆく


貸本屋の窓辺には


ステンドグラスが鮮やかに


擦りきれた草履(ぞうり)には


旅路の土塊(つちくれ)混じってる


明日の夢にも紅尾花(べにおばな)


狂い咲かせて新天地


段々畑に茶飲みに団子


花見にゃ遅すぎ買われた徳利(とっくり)


柳の下の怪談を


(さかな)にヒトクチ口付けた


浪漫街道どこにある


黒服紳士はまだ学生


流行りのカステラ、ザラメがポトリ


ラムネで喉を潤して


商店街をハイカラに


古時計がノスタルジックに鳴り響く


横目で流してさすらうわ


角砂糖より、金平糖


招集状より、恋文欲しい


赤チン塗るより、軟膏塗って


(すずり)をするより、鈴を鳴らしたい


甘くて切ないわたあめ千切(ちぎ)


白いカラスは幻変化(まぼろしへんげ)


夢現(ゆめうつつ)の絵本を開き


いらっしゃいましの暖簾(のれん)をくぐる


心は少女、時は(はかな)き、足取り軽く


闇夜に逃れてとっぴんしゃん


(あか)(べに)咲く御殿炉童子(ごてんろどうじ)


カラカラコロコロ笑い出す


私は壊れたマリオネット


顔に泥を塗りましょぉ


私は壊れたマリオネット


フワリと舞い散る(ゆう)げの匂い


私は壊れたマリオネット


明日は明日の風が吹く


私は壊れたマリオネット


紐を立ちきり走り出せ


私は壊れたマリオネット……


私は壊れたマリオネット……


私は壊れたマリオネット……………

曲目的な感じで、サビ→メロディ→サビ的な?(よくわかってない)感じな感じなカンジです。


大正浪漫?的なイメージ?かもしれない。(思いがふわふわ)


書くの楽しかった

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― 新着の感想 ―
[一言] 周りの意見や思想なんかに邪魔されて、1人では何をすればいいのか、分からなくなった社会人の子、みたいな感じがしました。 自分を貫けたら、1番いいですよね!
2021/10/09 09:58 退会済み
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