ドリームポイント①
「畏まりました、明日馬様。それではDPの説明をさせて頂きます。
先ずDPは先程も申し上げました通り、この世界オズワルドの通貨の様な物で御座います。
DPはオズワルドに存在する13の国、全ての国で使用できます。ただし、建造物など、ある一定の物品や土地の購入に関しましてはその土地を治める王の許可が必要となっております。
明日馬様は、アヌルスの土地を治める王ですので基本的にはDPは、建造物や配下の購入等、防衛や土地の発展等に使用していく事になると思います。」
ふーん、王ねー、そういう設定なのかな?
しかし、夢というものは、本当に驚かされる時がある。忘れていたはずの記憶や今まで見た記憶のないもの、明日馬が全く意図しないもの等が夢にはしばしば現れる。しかも今回は設定がなかなか凝っている。
しかし、この夢はまるで建国シュミレーションゲームみたいなものでいいのかな?建物を建て、街を整備し、防衛を行い、、防衛っていう事は敵がいるのかな?
しかし、それならばDPの説明よりも、先ずはゲームの説明だろうが、、、まあ、夢に突っ込んでもしょうがないけど、、、
「王の役目は他には何をするの?敵がいるの?」
明日馬は思った事を口に出していく。
「王の役目は自国の国民を増やし、または他国の国民を殺し、DPを獲得する事です。ですから明日馬様の敵は他の12の王達という事になります。本日より24ヵ月後、オズワルドに存在する13の王の中で総獲得DPが最も多かった王がこのオズワルドを統べる世界王となります。
世界王となった王には特別な報酬が約束されています。」
「国民て?どういう人達が国民という設定なの?」
「13の国の王達以外の者が国民という扱いになります。例年通りならばランダムに選ばれた20万人の国民役の者達がオズワルドの中心部であり、中立地帯であるラテムに召還される事になります。それぞれの国は国民達を競って獲得する事になります。」