ブリキの執事
「アスマサマ、、、ヨウコソ、、、、ヨウコソイラッシャイマシタ、、、」
うーん、眠い、誰だ、寝かせてくれ、、
「アスマサマ、、オキテ、、、オキテクダサイマセ、、、」
うるさいなあ、、一体誰だよ、、、
明日馬はゆっくりと目を開ける。
目の前にはバケツを逆さまにした様な顔のブリキのロボットがいた。
なんだ夢か、、
明日馬は再び目を閉じようとした。
「アスマサマ、、オハヨウゴザイマス」
構わず目を閉じる明日馬。
「アスマサマ、オキテ、、オキテクダサイマセ」
五月蝿い、この夢、、五月蝿い
「アスマサマ、ドウカ、、ドウカ、、オキテクダサイマセ」
ロボットの態度がやけに下手だったので、明日馬は少し可哀想になる、、、わけもなく、どうせ夢だし!!と思い再び目を閉じる。
ロボットは
「アスマサマ、、、アスマサマ、、、ドウカ、、、」と手を伸ばす、、
え?この夢触った?このロボット俺に触った!?夢なのに!?
明日馬は思わず目を開けて立ち上がろうとする。
「アスマサマ、、、オハヨウゴザイマス、キヲツケテオタチクダサイマセ」
立ち上がった明日馬はゆっくりと周りを確認する。部屋は20メートル四方位の部屋で、壁の色は深い青色、中央に配置された開けられた引出しを胸と足に持つ青いドレスを纏った女性の様なオブジェ、、、、遠くにいる燃えるキリン、、目の前にいるブリキのロボット、、、
うん、これは、あれだ絵だな、サルバドール・ダリの絵の夢だ。やはり夢だ!
明日馬は好きだったサルバドール・ダリの絵を思い出しながらそう思った。
その時、ブリキのバケツロボットがこう言った
「アスマサマ、ヨウコソ!ユメノセカイ[オズワルド]ヘ」