四話~
俺がどれだけ好きだって言ってもお前は信じてくれなくて監禁された事もあったな
お前の手料理美味いから別に逃げようとか考えなかったし途中からなんか同棲生活みたいで楽しくなっちゃったけどな。
あの時これからはお前を不安にさせる事はないようにしようって決めたんだよ
大学受験も頑張ったのはお前との将来の為だったし、
大学でも何度かお前に疑われたけど絶対浮気なんかしなかったしな。
大学を無事に卒業して就職して一年後俺はお前にプロポーズしたんだ。
結婚式の金は心配するな、なんて言ったけどお前が派手にやるのは好きじゃないって言ってくれて正直助かったよ。
結婚旅行は海外には連れてってやれなかったけど、お前が凄く喜んでくれてて良かった。
お前は最高の嫁になってくれた。
作る飯は美味いし、仕事で夜遅くなっても起きて待っていてくれた。
社会人三年目にもなれば仕事にも慣れてきて貯金も段々でき始めた。
お前も働いていたからたまに旅行に行くぐらいの贅沢もできて一番心が満たされてた時期だったかな。
お前から子供が出来たって聞いたのは。
凄く嬉しかった。
言葉にしようとしても表現出来ないぐらい衝撃的だった。
それぐらい幸福だったからかな……
俺があんなことになったのは。