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三話~

順調に桃色な脳内畑を歩いていたはずの私たちは倦怠期と呼ばれるものにハマってしまった。

いえ、正確に言うと貴方が倦怠期になってしまった。

私はあなたが私を大事に思ってくれている事は知っていた。

知ってはいても私には倦怠期は耐えられないものだった。

私はあなたの中の当たり前の存在になってしまった。

それは私の中では許せない事だった。

 私は常にあなたの中心でいたかったし、私はあなたからの強い感情を求めていたの。


そして私はあなたを監禁した。

 

 あなたが私だけじゃなくて他のものにまで気を使っているのを見たくなかった。

 私以外のものに気を使っていられるのは私に夢中ではないから、心に他のものが入り込める隙間があるからだと思った。

 それは私には許せなかった。

私の愛が他人に比べて狂ってる事に気づいたのはこの時ね。

まぁ、あなたも私に監禁されて楽しんでいたし二人共若かったから良い意味で狂っていたのかしら。いや、お花畑って言うのかしら。

最初は土日だけの予定だったのに月曜日まで監禁ごっこして求めあったものね。そうあなたも楽しんでいたからもはやあれはごっこ遊びね。

それからは私が限界を感じる前に構ってくれるようになったわね。

大学受験の時ですらあなたは私を気にかけてくれた。この時ばかりはあなたをなるべく邪魔しないようになるべく我慢していたけどね。

残念だったのは、私は専門学校に推薦が決まっていたから一緒に図書館で受験勉強なんて甘々なシチュは味わえなかった事ね。

そのかわり貴方との将来の為にバイトをして少しでも貯金をしていた。

大学に無事、あなたが受かった時は私も嬉しかった。

でも他の人に靡かないか心配でもあったわね……



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