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始まり

私はあなたを愛しているの

この感情は“狂愛”と呼ぶべきモノだという事は自分でも理解しているわ。

でも、理解していても抑える事が出来ないからこその“狂愛”なのよね。

あなたを私だけのものにしたい……私だけを見て欲しい……

鎖でがんじがらめにしてあなたを傍に置いておきたかった。


私はあなたとの思い出はすべて事細かに覚えているわ。

あなたと少し仲良くなり始めたあの日……

あの日行ったのは遊園地ね。それまではあまり気にしたりもしてなかったし、あなたと話すこともまず無かった。あなたはとても楽しんでいて一日中笑顔が絶えなかった、そんなあなたを見ていて私はあなたに惹かれていった。

そういえば、クラスで行ったはずだったのだけどあなた以外の絵は思い出せないわね。

あなたの笑顔は綺麗だった。その空間を明るくさせるような笑顔だった。

そして私は惹かれた。女は綺麗な物に惹かれる生き物なの。

その日からあなたを私の物にしようと必死になった。

必死になってあなたを自分のものにしようとする私は多分綺麗なんかじゃなく醜かったと思うわ、あなたとは釣り合わないかもなんて悩んだりもした。

でもそんな時にあなたが私にこう言ってくれた。


「君って綺麗な人だよね」


臭いセリフだな、なんて思えなかった。あなたが好きだったから。

「絶対私のものにする」そう決めた。

あなたに近づく蛾は少なくなかったから本当にあなたの気を引こうと頑張った。

そしてあなたは私のものになった。


「毎日が幸せだった」


幸せ過ぎて死んでもいいなんて言う人がいるが私は絶対死にたくなんてなかった。

その頃はまだメールだけで幸せ、声が聞けたら悶えてのたうちまわる……その程度だった。

でも、人は欲深い生き物。私もその例には漏れなかった。

理性的な生き物という例からは漏れたらしいけどね。

しだいに、手を繋ぐことを求めた

抱擁、キス、そして……



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