表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盾の勇者の成り上がり  作者: アネコユサギ
外伝 槍の勇者のやり直し
777/1289

4月1日(アナザーカラー)

「あと……他にも魔法が記されていますな」


 碑文の下の方に小さく書かれていますぞ。


「なになに……ゲットアップ・ネヴァーエンド……ですぞ?」

「なんなの? その魔法は?」

「わかりませんが発動は出来ましたぞ」


 すると突如俺の目の前に空から光り輝く坂が伸びてきました。

 何故でしょうか……俺はその坂を上って行かねばならない衝動に駆られますぞ。

 いや……その坂の先に後光を背負ったフィーロたんが見えてきました。


「あ!?」


 お義父さんが変な声を上げます。

 俺は徐にその坂に一歩、足を踏み出しました。


「も、元康くん?」


 一歩、二歩、三歩と俺は坂を登り始めますぞ。

 ああ、フィーロたん。


「待って元康くん! 何処へ行くの!」


 すぐに行きますぞ。

 俺はまだ昇り始めたばかりですぞ。


「フィーロたーん!」

「元康くん! 行っちゃダメだ! 早く戻って! その坂を登っちゃいけない!」

「俺の愛はエターーーーーナルぅうううですぞー!」


 このフィーロたんへ続く果てしなく長い坂を……。


 ネヴァーエンド



----------------------------------------------


あとがきですぞー!


いやー、やっと予定通り終わりましたね。ですぞ!

槍の勇者のやり直し。

ここで完結ですぞ。


思えば長い道のりですな!

俺の愛は何処までも深く、この長く続く坂を登り続けて行けますぞ!

俺の冒険が始まって一年。長い道の――




「エアストシールド!」

「うお! ですぞー」


 坂を上る俺の脛に突然盾が出現し、俺はよろけて坂から転げ落ちてしまいました。

 するとパァアアア……っと坂が空へと戻って消えて行ってしまいました。


「まったく……いきなりあの坂を昇り始めたから焦ったよ」

「ですがあそこにはフィーロたんが居た様に見えたのですぞ!」


 俺はお義父さんに抗議します。

 ですがお義父さんは首を横に振りました。


「いやぁ……アレはどっちかと言うと幻想を見せて主人公を殺すタイプの危険な坂だよ。帰って来た事もあるらしいけど。それは今はいいや」

「ですが本来の予定では今日、俺の冒険は終わってフィーロたんに出会えるはずだったのですぞ!」

「何を言ってるの元康くん?」

「再度唱えますぞ! ゲットアップ・ネヴァーエンドですぞ!」


 ですがあの神々しい坂は出てくる事はありませんでした……。

 うう……フィーロたん。

 すぐに迎えに行くので待って居て欲しいですぞ!


「とにかく、やる事はやって行こうね。アブソーブってどんな魔法なの?」


 という事で俺は先ほどの説明に戻ったのですぞ。


April Fools' Day


-------------------------------------------------






「……で、どんな魔法なの?」

「俺は唱えている限り階級以下の周囲に発生する魔法を吸収する魔法ですぞ。お義父さんは全能力が上昇する援護魔法で、樹はその逆である敵に掛ける弱体化、錬は俺の魔法に似ていますが、攻撃に転用可能な魔法剣ですぞ」

「どれも便利そうな魔法だね」

「そうですな。ここにいるまでの間に覚える……のは難しいのでカルミラ島辺りで覚えれば良いのではないですかな?」

「そうだね。出来ればここで覚えたいけどね」

「じゃあ次に行きますぞ。そろそろ錬と樹もある程度酔いが醒める頃では無いですかな?」


 よろよろと錬と樹が馬車から降りて歩いてきましたぞ。


「ではホテルに入る前にドラウキューア山脈での注意事項についてを――」

「ま、待ってくれ……いきなり説明をしても頭に入らん」

「ええ……まだ酔いが醒めたばかりなんです……」

「とはいえ、時間は有限ですぞ」

「まあまあ、俺が先に聞いておくから錬も樹ももう少し休んでいて」

「尚文さん、ありがとうございます」

「ああ、助かる」


 錬と樹はそう言って、碑文に背を預けて座り込んでいますぞ。

 結構無礼な事をしているのではないですかな?

 後の説明は、カルミラ島の時と大して違いがありませんな。

 狩り場がそれぞれあるという点ですな。


 中心の盆地が現在いる場所で、四方にそれぞれ山がある感じですぞ。

 ただ、それぞれの山には洞窟や湖などがあって差があるそうですな。

 高低差が若干激しいので狩り場に行くとその近くの山の宿に泊るのが時間の節約になるそうですな。


「じゃあ班分けとかどうしようか?」


 ホテルの部屋まで案内された後、俺達は集まってどうするかを話しました。


「今の俺達じゃそれぞれの山の最初の方しか戦えそうにないけどね」

「それはしょうがないですよ。殆どLv一桁な訳ですしね」

「元康くんとメルティちゃんが一応、高いんじゃない? 他に同伴してくれた兵士とかもいるけどさ」

「兵士は頼りにしない方が良いですぞ」 


 いざって時に何をするかわかった物ではありませんぞ。


「で、尚文さん、ここでのルールって何なんですか?」

「うーん……ネットゲームのマナーって言えば良いのかな? 錬ならわかるんじゃない? 狩り場独占とか横殴り厳禁とかさ」

「そうだな。そのルールが適応するなら何の問題も無い」

「樹はレクチャーしないといけませんぞ」

「何かあるんですか?」


 俺の説明に樹が若干不愉快そうに首を傾げていますぞ。


「最初の世界では狩り場独占、横殴り等、コンシューマーゲームのプレイ方法で暴れたと聞きますぞ」

「そ、そうなんですか?」

「まあ、前回の周回ではその辺りはちゃんと理解しましたがな」


 そう言うと樹はほっとして、説明を求めてきました。


「じゃあ錬と俺とで樹にはちゃんと説明しようか。マナー講座」

「そうだな。俺も間違いがあるかもしれない。尚文がちゃんと聞いているならすり合わせをしておくべきだろう」

「元康くんはどうする?」

「俺はユキちゃん達を急いで育ててお義父さん達のLv上げに協力しますぞ」

「それが良いかもね。じゃあ今日はメルティちゃんを加入させたパーティーが元康くん以外で効率が良いかな?」

「尚文、この中で攻撃に難があるのはお前だろ。譲ろう」

「そうですね。メルティさんは尚文さんを宜しくお願いします」

「わかりました」


 この中では確かに婚約者のLvが高いですな。

 ちなみに出発前に婚約者はクラスアップをしてきたらしいですぞ。

 無駄がない様にとの配慮ですな。


「後は元康くんがさりげなく聞いてた、この山脈内でのLv上限の話だね。Lv70が最大らしい」

「カルミラ島は80が限界でしたな」


 まあ、活性化していない地域の強力な魔物が出現する狩り場に行けばその限りではありませんがな。

 資質向上を利用するにはここの効率は悪くないですぞ。


「ノースフェラト大森林が90と聞きましたな」


 この頃には既に限界を突破していたので、フィロリアル様の育成に終始していましたがな。


「とりあえず、戦える子達を集めて各々Lv上げをしようか。えっと」


 お義父さんが奴隷達の方に目を向けますぞ。

 お姉さんがビクッと脅える表情をしていますな。

 腕立て伏せをしていたお姉さんが遠く見えます。


 別の場所を見ましょう。

 ……ああ、ここの景色は絶景ですな。

 カルミラ島で水鳥の様に泳ぐフィーロたんを思うとこの地でフィーロたんはどんなリアクションをして下さったのでしょうか。


「私は、なおふみ様と一緒が良いです」

「じゃあ、リファナちゃんと……錬や樹に預けるとちょっと不安だからラフタリアちゃんは俺と一緒だね」

「どういう意味かはわかりかねますが、ラフタリアさんの扱いは確かに尚文さんに任せるのが良いと思います」

「そうだな。じゃあ他の奴隷……俺は一人でも良いが?」

「錬、気を付けないと今までの周回でお義父さんが愚痴った後輩育成になりますぞ?」


 俺の言葉にお義父さんが察しますぞ。


「そういう方針なんだ?」

「な、何を言っているんだ。俺は群れるのが好きじゃないだけなんだが」

「一歩引いた様に仲間を尊重して一緒に戦うと錬が、長年思っていた悩みが解消されるそうですぞ。団体戦も上手くなるそうですな。仲間は魔物の注意を引く的では無い、ですぞ」

「お前はどれだけの――……いや、いい。わかった、善処する」


 錬は今にも怒りそうになりましたが諦めた様に頷きますぞ。

 そんな錬にキールが近付きました。


「ブブー!」

「そうか? じゃあよろしく頼む」


 どうやらキールは錬と一緒に行くようですな。


「ある程度Lvが上がったらみんなで戦闘方法のすり合わせをしますぞ。それで問題がわかると思いますからな」


 特に錬はこの辺りを俺に熱弁していました。

 樹やエクレアに注意された事が確かだった事ですぞ。

 樹の注意が的確で良い成長になったとか。

 まあ、これも復習して行けば問題はある程度解消するでしょうな。


「了解、じゃあ僕は残った方々と一緒に行きますね」

「フィロリアル様の育成が終わったらみんなの所へ向かわせますぞ」

「うん。じゃあ……明後日の昼辺りに中央のホテルで合流になるのかな?」


 お義父さんの提案に俺は頷きますぞ。

 そしてそれぞれ向かう山を決めました。

 どんな魔物がいるのか楽しみですな。


「「「「ピイ!」」」」

「ではフィロリアル様方、急いで強くなり、お義父さん達の力になるためにがんばるのですぞ!」


 俺の言葉にフィロリアル様達が揃って鳴いて敬礼しますぞ。


「では先に行ってますぞ! お義父さん達は渡しておいた鎧をLvが上がったらちゃんと着るのですぞ」

「もちろんだって」

「環境完備……元康が育て終わったフィロリアルが近々合流か……何処まで行けるか楽しみでもあるな」

「どっちにしても低Lvでの活性化狩り場での戦闘です。敵も凶暴ですから気を引き締めて行きましょう」


 という感じで俺は一足先に狩り場に向けて出発いたしました。



「エイミングランサーⅩ! ブリューナクⅩ! グングニルⅩ! リベレイション・ファイアストームⅩ! ハハハ! 弱い! 弱過ぎるぞぉおお!」

「「「「ピイ!」」」」


 狩り場に到着すると同時に俺は駆け抜ける勢いで魔物共を屠って行きました。

 もちろん、他の冒険者共が戦っていない魔物を重点的に挑んでおりますぞ。

 狩り場のマナーですからな!

 フィロリアル様が俺の戦いに合わせて元気よく鳴いてくださいます。

 これはますますやる気が出てきますぞ。


 まずドラウキューア山脈に出現する一般の魔物を紹介しますぞ。

 アルビーグレイブロブ、リーフグリーンフロッグ、ヘブンリーブルービートル、シェルピンクワーム。

 完全にカルミラ島の魔物のアナザーカラーですな。

 生態も似たり寄ったりですぞ。


 ちなみに奥地に居る魔物はヒールと付いた名前ですぞ。回復魔法では無く悪役の意味ですかな?

 配色が黒っぽい目つきが悪いボス魔物ですぞ。

 俺が今回戦ったのはヒールドッグと言うボスでしたぞ。

 補足するとノースフェラト大森林ではフォールダウンドッグですな。

 ドロップも若干変化がありますぞ。


 これはお義父さん達とで調べた差異ですがな。

 運等の関係か偏りが見えるので、最終的にはお義父さん達とトレードしないとドロップのコンプは無理でしょうな。


 なんて感じで奥地で戦っているとユキちゃん達のLvはあっという間に40に到達しました。

 一分一秒の早さでユキちゃん達が成長して行くのが分かりますぞ。

 倒した魔物をユキちゃん達に与えて成長を促進させます。

 と言うよりも常時お腹を空かせてユキちゃん達は食べ続けております。


後日該当箇所は削除します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ