脳内チェック
と言う事はこの漁自体を阻止しないといけないのではないですかな?
波の被害は抑えられても海が荒れるのは阻止できませんぞ。
もちろん海が荒れない可能性はありますが……不確定も良い所なのですぞ。
そう言えば先ほど、クズが赤豚が帰って来るので珍しい魚を捕って来て欲しいとエクレアの親に頼んでましたな。
クズとエクレアの親とのやり取り、手紙に関してですぞ。
赤豚が珍しい魚の料理を求めているようでしたな。手紙でクズが頼まれている流れだったのですぞ。
波は赤豚の本体が起こしたもの……赤豚がその端末らしいので、被害がより出るようにしたという事でしょうか?
赤豚ぁ……お前はこんな所でも犠牲者を出していたのですかな?
ともかく……赤豚の願いから予定外の遠洋漁業にこの村は駆り出されたのでしょう。
その所為で戦闘力の高いお姉さんのお姉さんが村を離れたのは揺るぎません。
どうしたら漁に出ない様に出来るかも考えますが……最悪、船を全部ぶち抜いてやれば阻止は出来ますな。
おいおい……っと脳内のお義父さん達は元より他のウサギ男辺りが俺を馬鹿にするような目をしてますが別に問題ないのですぞ!
出航直前に船をぶっ壊せば良いだけなのですぞ!
脳筋過ぎるよ元康くん……と優しいお義父さんが仰っている気もしますが楽な手段ですぞ。
どうせ海が荒れてしばらく使えないなら良いはずですぞ。
壊すタイミングが重要ですがな。
ここはこれで解決ですな! と、脳内チェックの一つをクリアですぞ。
次にエクレアの親ですぞ。これも波の現場での戦いが原因らしいですぞ。
近場の隣町に屋敷があるのですぞ。
このエクレアの親が死んだ時に便乗して亜人の友好地域だったこの領地に奴隷狩りが殺到したそうですぞ。
更に三勇教がクズと結託して亜人を奴隷にすることを推進したのでしたな。
ワニ男もこの出来事に巻き込まれて親も死んで自身も奴隷になったとかだったはずですぞ。
ここはともかくとして……エクレアの親が死ぬというのはそれだけメルロマルクの問題が加速する原因となるのですぞ。
もちろん俺が即座に波を鎮めれば死なない可能性は大いにありますが……活躍しすぎると俺が注目され過ぎますぞ。
勇者としての活動をしない訳ではないですが、脳裏に前回のループでの錬が浮かびますぞ。
……ちょっと嫌ですな。
そもそも話として俺が活躍しすぎると三勇教がこれ幸いに俺を担ぎ上げてシルトヴェルトに攻めろとか色々と面倒な暗躍をするのではないですかな?
結果、障害となるエクレアの親の暗殺に踏み切るとかもあり得ますぞ。
そうなったら元の木阿弥ですぞ。
となると……波は沈めつつ俺があまり活躍して見えない様にも動いた方が今後を考えると良いかもしれませんな。
……ウサウニーに変装するのも良いですな。
「色々と難しいのですぞ」
メルロマルクに留まって色々と活躍したお義父さんも支持が凄かったですぞ。
あのように俺がなるのは避けたいですな。
俺を意のままに操る為にフィロリアル様を人質とかされたら溜まったもんじゃないですぞ。
……ん?
なんかそんなことありましたかな?
うーん。思い出せませんぞ。
何とも不愉快な可能性ですぞ。
ですが俺にとってそれはやられたくない事なのですぞ。
出来ればそんな真似をされないように立ち回りたいですぞ。
やはり注目はあまり受けずに環境を整えたいですな。
こういうのはお義父さんにお願いしていた故に……そのお義父さんとまず会えない可能性が高いのが辛いですぞ。
何にしても……まずはお姉さん達やエクレアの悲劇を避けるのを優先で良いでしょう。
その点で考えると……俺もサポートしますが波を鎮めた猛者とする存在を立てるのが好ましいですな。
で……この地に居る者たちで出来そうな人物をと考えますぞ。
俺の知っているこの地に居る。戦いの心得がありつつ波の後も生きている人物とすべきですな。
波で死んでしまうのはそれだけの能力だったと思うべきでしょう。
ここで出てくるのはお姉さんのお姉さん、エクレアもそれとなく誘導すればこの地に間に合いますかな? 後は……ここに確かワニ男も居るのでしたかな?
お姉さんのお姉さんは漁で不在だった、エクレアは城勤務だった、ワニ男は現地に居たけど強さが足りず不意打ちで奴隷落ちでしたな。
お姉さんのお姉さんは元々強いですぞ。波の現場に居れば問題ない程には活躍すると思いますぞ。
エクレアは少々不安ですな。ワニ男も言うまでもないですぞ。
捕縛して無理やり引き上げますかな?
ですが、それをしたら怪しまれるのは元より予想外の事にもなりかねないのですぞ。そんな真似をしたら一発で俺が怪しまれるのですぞ。
警戒度が上がっては動きづらくなりますな。
となるとお姉さんのお姉さんに戦って貰うのが良いでしょうな。
これまでのループで相当、この出来事がお姉さんのお姉さんは後悔しておりました。
あの時、あの場所に居ればと。
お姉さんやお義父さんとも仲良く力になってくれていたお姉さんのお姉さんを立てるのが良いでしょう。
問題はお姉さんのお姉さんは観察力が高いので暗躍は気づかれる可能性はあるのですがな。
とりあえずは……漁の出航が何時かを知らねばなりませんな……。
とはいえお姉さんのお姉さん達が遠洋漁業で持ち帰った魚の鮮度とか……アレですな。氷の魔法などで凍らせて運んだとかでしょうかな。
この辺りは結構魔法のお陰で鮮度問題は割とクリア出来ている世界なのですぞ。
隠蔽状態で聞き耳を立て続けるのも手ではありますが……それはそれで無駄となりますぞ。
まあ毎日様子を見れば何時頃になるか位はわかるはずですぞ。
特に秘密裏に動いている訳では無いでしょう。
これで行けばいいですかな?
まだ何かありそうな可能性はありますが……とりあえず他に出来る事も考えましょう。
目下優先すべき事は何でしょうな。
今だからこそできる事ですぞ。
そう言えば先ほど……赤豚が帰還するとの話でしたな。
学園の長期休暇だとかなんとかですぞ。
俺たちが城で召喚された際には居たので既に帰還していたのでしょうが……ふむ。
確か俺たちが召喚されたのが波が発生して二週間前後だったと聞いたような気がしますぞ。
まあ波の次の到来が一か月だったのでそれくらいだったのでしょう。
赤豚をフォーブレイの学園に乗り込んで秘密裏にぶち殺すのも手ではありますな。
どのように殺すかですぞ。
色々とやらかすので迅速にですぞ。
うん。赤豚を探して仕留めましょう。
……? 何か忘れているような気がしますが……まあ気にしてもしょうがないですぞ。
と言う訳で俺は早速、フォーブレイに行きますぞ。
「ポータルスピア!」
シュン! っと俺はポータルを取って置いたフォーブレイに到着ですぞ。
相変わらずの文化体形の国ですな。
まあ、波の被害などが無いですし、代り映えは無いのですぞ。
などと思いつつ昔来たループ知識で赤豚が居るらしき学園に潜入なのですぞ。
「ブブー」
「ブブブー」
「あーだるー今日部活やりたくねー」
と言った感じに懐かしき学園的な光景が校舎内で聞こえてきますぞ。
もちろん俺は潜伏状態での潜入ですな。
変装しても良かったのですが、必要はないのですぞ。
そう言えばふと思いますが……フォーブレイの学校は一応、亜人獣人もそこそこ居るのですぞ。
フォーブレイの首都から少しばかり離れた所ですがな。
ここにはハカセも所属してますが、あまり通っていなかったはずなのですぞ。
ちなみにタクトは……既に卒業済みだったのでしたかな?
赤豚とリースカは同学年だとか聞いたような?
等と思いつつ学園内を探しているのですが……赤豚は何処ですかなー?
殺す場所と部屋を探してますがなかなか見つかりませんぞ。
そこらの奴から聞くのも手ではありますが犯行を気づかれるのは面倒ですぞ。
なので手探りで寮を一部屋一部屋探し回って居たら日が暮れてしまいましたぞ。
く……赤豚を見分けられないのですぞ!
これは失策で時間の無駄だったのではないですかな?




