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盾の勇者の成り上がり  作者: アネコユサギ
外伝 真・槍の勇者のやり直し
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魔竜剣士


「そんな大げさな」

「ドラゴンの養子として育ち、勇者の庇護下で戦闘を学ぶ……経歴だけで物語が出来ますよ。将来は七星勇者にだってなれそうです」


 強ち間違ってはいませんな。

 助手は最終的に鞭の七星勇者になってますからな。

 まあ、主治医に盾にされたとプンスカ怒っていて嫌がってましたがな。


「殺されていたパターンだと……剣術とかを学んで凄腕の魔剣士とかでしょうか。いえ、女の子ですから大魔法使い……魔女と言うのも良いですねぇ」

「……クロが喜びそうだな。その経歴、盾にできるか? 異なる運命の存在、魔竜剣士<ドラグーン>になるとかそんなネタを囁いて置けば……」

「錬……君って子は」


 助手がそんな路線で復讐に燃えますかな?

 どちらにしても魔法使い路線だったと思いますぞ。

 ライバルの話で、俺も非常に曖昧な記憶ですがメルロマルクに留まったループで錬が暴走していて、その止めに助手が呪いをかけたとかでしたな。


「いや、クロもフィロリアルだったな。となるとその経歴は無いだろう」


 クロちゃんはドラゴンはー……おそらく嫌いだと思いますぞ。


「しかし、岩谷様が頼りになるという決断力は評価しますがずいぶんと身勝手ですよね。そんな簡単に決めて良いのかとも思いますよ」

「あのドラゴンはね。なんだかんだ心配性な所があるみたいで、内緒で姿を変えて合流するつもりみたいなんだよ?」

「え? そうなのか?」

「うん。後でさっきの場所まで来てくれってね。あ、ウィンディアちゃんには内緒だよ?」

「おお!」

「キールくん、絶対に内緒にするんだよ? 君はしゃべっちゃいそうだし」

「わかったぜ兄ちゃん! あ、ラフタリアちゃん達には話しても良いよな?」


 やはりこの流れなのですかな?

 ライバルの卵なりなんなりに憑依して監視してついてきたことがありましたぞ。

 なのですでに孵化しているライバルに乗り移るとかしてきそうですぞ。出来るかは知りませんがな。


「お義父さん。ドラゴンは不要ですぞ!」


 助手だけならともかくライバルの親など不要ですぞ!

 そもそもすでにライバルが巣にでもいる可能性は大いにある時期、下手に俺の近くに来られてライバルが増殖したら溜まったものではないですな。

 しかも現状、ライバルに匹敵する厄介者であるラフミがいるのですぞ。


「元康くんやフィロリアルが嫌がるのはわかるんだけどね。かといって成り行きで頼まれちゃね……まあ、サーカスじゃなくラーサさんの村の方で平和に過ごして貰うなら良いかなとね」

「岩谷様、もはやあの村に奴隷たちを永住させれば復興はしなくてもよいのでは?」

「テオ、そんな元も子もない事を言っちゃだめだよ。シオンやラフタリアちゃんの身にもならないとさ」


 ワニ男は隣町が故郷ですがな。

 あの場所が大事なのだというのがウサギ男にはピンと来ておらず効率を意識しているのでしょう。


「……」


 ワニ男も黙ってはいますがウサギ男の提案は同意しかねるといった顔ですぞ。


「そうですよね。シオン、すみません」

「……気にするな。途方もない願いなのは承知している」

「ああ、帰ってきたか」


 そこで当然のようにラフミがやってきましたぞ。

 それから徐に馬車の中を覗き込んでからわかり切った態度とばかりにお義父さんに顔を向けました。


「おい。もしかしたら何か知っていたんじゃないか?」


 錬が怪しんでラフミを問い詰めますぞ。


「心当たりがないかと言うのならあったというのが正しいな」

「なぜ黙っていた」


 敵意バリバリの錬がラフミを睨んで剣を構えましたぞ。


「ふん、アゾットよ。私がこういう時にベラベラと喋ると思うか? そんなつまらん事をするほど無粋ではない」

「話しておけばここまで騒ぎになる事はなかっただろ!」

「だから村の方には念のため程度の確認でそこまで騒ぎにはしないようにしておいたではないか」

「ああ、騒ぎの大きさが小さかったのはその所為か」

「く……」

「どんな結果になったかまではいずれわかるだろうと思っていた。想定の範囲だな。セントウィンディが加入だな」

「おい待て、なんだその名前は! あの子に何が起こってそんな名前になるんだ! 教えろ!」

「セントウィンディの秘密はー」


 ラフミがそう答えようとした瞬間、錬は背を向けて無視をするようですぞ。


「おいなんだその態度は、聞け」

「教えないんだろ! 相手をしないだけだ!」

「しょうがない。第三のメルフィロ、セントウィンディだ」

「何その女児向けアニメの新戦士登場のキャッチフレーズみたいの。メルフィロって何?」

「メルフィロと言うのはなー」


 相変わらず教えないというかの如きもったいぶったネタをやりたがりますな。


「良いよ、もう教える気ないじゃん。結局よくわからないし、確信犯的な物言いからして元康くんより厄介だねラフミちゃん」


 ここで俺がネタバレすればいいのですかな?

 フィーロたんと婚約者がする正義の戦士でしたな。

 ですがライバルが開発したコンパクトで行う変身なので説明したいかと言うと微妙な所ですぞ。

 ああ、でもフィーロたんの変身シーンは素敵なのですな。


「槍の勇者より厄介とは心外な、勇者共は揃って安易にネタバレを望むのが悪いと言っているであろうが。人生に攻略本など本来ないのだ。未来は不透明だからこそ良いのだぞ?」

「言わんとしているのはわかるけどキミの場合は知っててからかったりするから問題あるんだと思うんだけどな……」

「知らんこともある。そもそもドラゴン関連の連中がこんな加入をすることは無かっただろう」


 まあ、俺も助手とライバルの親がいるのは知っていましたがサーカスでこの村に来訪すると賑やかな雰囲気に誘われて助手が遊びに来るなど思いもしませんでしたな。


「出会い方の違いか……本来の歴史だとどうも錬がやらかしてしまうみたいだし、その際のウィンディアちゃんはもっと悲惨な目にあっていたと思えば、良いのかな」

「むしろ誤解とはいえ逆に助けに行く流れだったのを考えれば数奇な出会いとも思えますな」


 魔物に攫われたと思って山に助けに行くのは意外も良い所なのですぞ。

 錬は年下には懐かれる性質ですからな。

 後輩相手には手厚く面倒を見てしまう流れなのですな。


「元康くんはもう少し可能性を考えてほしい所かな……」

「もっと巣穴に引きこもっていると思ったのですぞ」

「責任の所在はいくら言っても解決し無さそうだししょうがない。元康くん、今回は我慢してね」


 く……ですぞ。これでライバルがそのままやってきたら近づくわけにはいかなくなりますので全力で距離をとらねばいけないのですぞ。


「着実に戦力が増す流れでしょうかね……いえ、あそこまでボッコボコにされたドラゴンが仲間になってもどうかと思いますが」

「どちらかと言えばウィンディアちゃんの監視役が来る流れだしなー養育費も払ってくれるって話もつけてるよ」

「ドラゴンに保育料金を貰う奴隷商人なんて不思議な経験ですね。本に出来そう」


 ウサギ男の言葉にお義父さんは苦笑しておりましたな。

 そんな訳で東の村で発生した騒動は収まりを見せる事になりました。

 く……だからここには近づきたくなかったのですな。




 そうして深夜になった頃……お義父さんと俺、錬、そしてお義父さんが選定したヴォルフ、ワニ男、ウサギ男と言う男たちでライバルの親との待ち合わせの場所に来ましたぞ。

 フィロリアル様たちは留守番してほしいとの事で待機となりましたな。


「錬までくるって珍しいね」

「上手くいけばクロやルナが俺に近づけないようにして貰えるかもしれないだろ。あいつらの反応からして協力して貰いたい」

「何があろうとクロちゃんとルナちゃんの遊び相手になってもらいますぞ」

「嫌だと言ってるだろ」


 錬もあきらめが悪いですぞ。

 何よりライバルの親に何を期待しているのですかな?


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[一言] Lv上限突破? 元康は忘れてそうだが
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