the prologue『未だ夢現にて、路を辿る』
多くの皆さん、はじめまして。衛炉 寧亜と申します。
さて本作は私の小説家としての処女作です。完結まではかなりの時間がかかる予定ですが、最後の最期まで楽しんで下されば幸いです。本編開始は次々回からですのでそこまで最低限お付き合い頂ければ尚嬉しいです。
今作のメインテーマは『バイアス』と『選択』の二つです。
それではどうぞ、よい旅を!
ーー現代とは時を異にするとき。
■■は未だ夢現にて、路を辿る。
原初に近き在り方でありながら、彼の人の一欠片として起きることはなく。
眠りし住人として、不確かなまま、心にとじこもる。
一度も識ることのない外界からの、
鉄火の織り成す反響が届くことはなく、
戦渦と内なる"他"に干渉されることもなく、
如何なる光も残痕をもたらすことは叶わない。
■■は外に喚ばれることはない。
その心は、まさしく"幸せな■■"を語るが故に。
まさしく"絶対的な善意"であり、"絶対的な悪意"を両立させる■■をもたらす故に。
果たして今日まで■■を告げる喚び声が世界で音となることはない。
■■もそれを選び続ける。
ーー■■を告げるにはまだ早いと。
彼の人らはかわりに"その選択"を告げる。
それでも■■は未だ夢現にて、路を辿る。
ーーそうしてこの■■は"その選択"を迎えた。
そしていつだって"■■から■■へ"、"■■から■■へ"とナニかが動き出す。
万物は現在へとつながりだす。
結構抽象的な描写なので、?かもしれませんがいつかの"そのとき"まで辛抱強くお待ちください。
…多分、7章を越えた辺りにはある程度、伝わるようになるはず(先すぎてホントに冷や汗がッ)。
しっかりプロットには沿って書いてる…はず。
<予定>
次回:第一章のプロローグ
次々回:第一章の本編スタート
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