文明レベルの測定法を考えてみる~カール・セーガンの情報習得度を踏まえて~
この文章は、未来が好きなだけの素人が考えたものです。科学的検証などは一切ありません。それでも、楽しんでくれると嬉しいです!
文明レベルの測定法として一番有名なのは、ニコライ・カルダシェフが考案したカルダシェフ・スケールだと思います。これは、文明が使用するエネルギー量に注目しています。
母星の利用可能なエネルギーを全て使用できるタイプI文明
母星が所属する星系の利用可能なエネルギーを全て使用できるタイプII文明
母星が所属する銀河の利用可能なエネルギーを全て使用できるタイプIII文明
現在の人類文明はタイプI未満らしいです。
使用できるエネルギー量が多いほど、文明が進化し、その可能性が広がっていくことは確かです。しかし、個人的な意見ではありますが、使用するエネルギー量が多いからといって、必ずしも文明が大きく発展しているとは断定できません(エネルギーを浪費しているだけの可能性があります)。(カルダシェフ・スケール自体は大好きです!)
個人的に一番しっくりくるのは、カール・セーガンが提案した情報習得度です。情報習得度は、文明が利用できるユニークな情報量によって文明レベルを測定します。
クラスA:10^6ビット
クラスB:10^7ビット
クラスC:10^8ビット
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現在の人類文明はクラスIらしいです(これに関しては、かなりの諸説あり)。
ちなみに、ユニークな情報とは、「他と被ることのない情報」のことであり、コピーしたり、要約したり、翻訳したりすることによって情報量が増加したとは言えないということです。
ユニークな情報量を断定するのは難しく、人によって解釈が変わってくるのが、情報習得度の難しい部分だと思います。しかし、高度な文明は高度なテクノロジーによって到達可能であり、情報こそがテクノロジーの進化の源なので、これが最も的確な文明レベルの測定法だと思います(科学とかは情報の塊ですね!)。
ここから、個人的な考察に基づいて、新しい測定法を作りたいと思います。
情報習得度では、文明の生物が取得できる情報の量や質について考慮されていないと思っています。
例えば、人類は交通網の整備や発達、インターネット・ワールドワイドウェブの開発によって情報伝達能力を向上させてきました。これにより、質が高く、大量の情報を取得できるようになり、テクノロジーの研究開発を加速させることができました。
よって、文明レベルを明確に測定するには、文明の各生物が取得している情報量や質を考慮するべきだと思います。
次に情報習得度で難点として挙がる、ユニークな情報量とは何かについて考えます。個人的には、文明レベルと密接に関係して、分かりやすく数えられる一般名詞が有効だと思います。
また、情報の質も曖昧なので、各一般名詞についての情報の割合とします(すみません、これ以上測定しやすいものを考え出せませんでした!)。
方程式にすると、以下の通りになります。
情報取得度K=文明が利用できる一般名詞総数I*文明の各生物が利用できる一般名詞総数の平均割合A*文明の各生物が利用できる各一般名詞についての情報の平均割合Q
続いて、文明レベルを分かりやすくクラス分けしていきたいと思います。カール・セーガンのものをベースにして、以下のように作ってみました。それぞれのクラスの数値は、上記の方程式から求められるKです。
クラスA:10
クラスB:10^2
クラスC:10^3
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最後に、AIに推計してもらって、現在の人類の文明レベルを割り出したいと思います。
I=1,100,000
A=0.015
Q=0.1
K=1650
よって、今の人類はクラスCの初期だと分かります。
以上が僕が考えた新しい情報習得度による、文明レベルの測定法です。ここまで読んでくださった皆さんに感謝するとともに、この測定法の未熟さについて謝らなければなりません。
この測定法には大きな問題があります。各一般名詞についての情報の割合を求めるのですが、現在の知識が完全に正しいとは言えません。
例えば、アインシュタインの相対性理論はかなり信ぴょう性の高い理論なのですが、完全に正しいとは証明されていません。これにより、各一般名詞についての情報の割合を正しく求められないのです。
その他にも、各一般名詞についての情報とは何を指すのか難しい部分があり(AIには「科学的知識」で考えてもらいました)、Q自体に大きな問題があると思っています。
あくまでも初期案、という形でこの文章を公開することにしました。これからも、改良を行っていきたいと思うので、よろしくお願いします!
セーガンさんの「ユニークな情報量」が断定しづらいと指摘したのに、「情報の質」という、さらに断定しづらいものを持ち出してしまったのが良くないですね……この部分は必ず改良したいと思います!