008 execution number one
まずは一人目(ぇ?・・・)
わざとらしく一歩、また一歩とゆっくり近づいてくる清水先生。
ワタシ.....いえ私の背中は既に壁になっててこれ以上は後ろには行けない。
(嫌ぁぁ~~っ!!こんな変態に犯されるなんてぇ~~!!)
想像しただけでもぞぉ~~っとしてしまうわぁ;;
でも男の人に体力で敵う筈ないものっ!ど、どーしよぉ?!!(大汗)
恐怖と焦燥で足がガクガク震え、壁にもたれかかっていないと立っていられないよぉ(泣;)
マジヤバいっ!!
私の額や背中が汗でびっしょり濡れてきてるし。やばいやばいやばい;;;
私自身の軽率な行動が招いた結果だけど・・・・今更だよねぇ。。。
私が焦ってパニクっていると、突然目の前に半透明ディスプレイが立ち上がって、
≪エマージェンシー・モード作動!≫
って表示されて、それと同時にあと少しで私に手が届くところまで近づいて来ていた変態教師の動きがピタリと止まったの!
「・・・・・えっ?!!・・・」
突然の出来事に私は驚いて唖然となってしまう。
ふと数m離れた所で縛られたままの小森さんに視線を向けると、彼女も動きが止まってて瞬きすらしていなかった。口から垂れているしずくもそのままだし。
これがタナトスさんが言ってた『防御結界』なのかしら?
(ホントにまるでビデオ画像のポーズボタンみたいっ‼)
すると再びディスプレイに文字が追加されてて、
≪直ちに指輪に触れ、魂提供対象者の指定を行なってください≫
ああ、そう言えばそんな事も書かれていたっけ!
(うーーん・・・・対象者・・・)
目に入って来たのは止まったままの変態教師。
(この人・・・自分でも言ってたけど性犯罪の常習犯よねぇ?・・・・でもぉ、人の命をむやみに奪うのもなぁ(-_-;))
そう思いながら再び小森さんの方へ目を向ける。
(でもでもこのまま生かしておいたらもっとたくさんの女の子が泣かされる可能性は高いよねぇ。。。)
私に少しの逡巡はあったけど、右手薬指にはまっている指輪に触れ 目の前で固まっている性犯罪者の個人が限定できるように知ってる情報をできるだけ思い浮かべてみたの。
刹那 さっきまで赤く点滅していた指輪が緑色に輝いた。
これってタナトスさんが了承したって事よね?
でも同時に停止が解除されて目の前の性犯罪者が動き出したんだけどっ?;;
えええぇぇっ?!条件満たしたんじゃないのぉ?(焦;;)
今にも触られようとした瞬間、
「ガッシャーン!!!」とけたたましい音を立てながら入り口の引き戸が吹き飛ばされたわっ!
大きな音に驚いて怯んだ清水に何かが飛んでいって手に当たったみたい。
持っていた警棒とかウィップが弾かれて床に落ちちゃってた。
私もビックリして怯えてたら、不意に誰かが清水に飛びかかっていた。
誰かと思ったらいつも雫の登下校時に送り迎えの自動車を運転しているおじさんだったのっ!
普段はニコニコしてる温厚そうな中年男性に見えてたんだけど・・・・さすが運転手兼ボディガードって感じ♪
腕っぷしも確かなようで、あっという間に清水は床に倒されてて、気付けば制圧されてたみたいなの。
(ふぅ~っ!よかったぁ^^一件落着かな?)
とホッとしてたら、
「飛鳥さんっ!」と言って後から入って来た雫にギュッと抱きしめられちゃってた。
「・・・・・・雫?」
「もぉ~~~~ッ!!!あまり無茶はしないでくださいっ!わたくしがどれ程心配したと思ってるんですかっ!!!」
涙目になりながらのすっごい剣幕で怒られちゃった汗;;;
まぁ実際危なかったからねぇ;;;
自己嫌悪~~~汗
あっ!そんな事よりも・・・・と思って小森さんの方に目を向けると、一緒に突入してきた雫の付き人らしき女性に縄を解かれ、布に包まれ手厚く保護されていた。
この女性も確か・・・・雫んちのメイドさんだったような^^;
どー見ても今は女性ソルジャーなんですけどぉ?
それはともかく、よかったぁ~!!ホントに(喜涙)
・・・・・って安心しきって雫の説教を受けていたら、
「ぅぅぅぅ..........うがぁぁぁぁ~~っ!!!」
急に縛り上げられていた清水が苦しみだし悶え始めたの。
息も荒くなり小刻みに痙攣し始めるし、汗も噴き出してる様子。
しばらく呻き続けていたんだけど、その後 ピタッと静かになったみたい。
それから連絡を受けた教職員とかがなだれ込んできててんやわんや!
担任の高橋先生からもむこうみずな行動をこってり叱られちゃいました(泣)
以降は雫(というより雫の家&顧問弁護士)と学校側とで処理されてたみたい(-_-;)
詳しい話は怖くて聞けなかったけど。
学校としても警察沙汰になってしまっては色々面倒な事になるから避けたかったらしいし。
いわゆる大人の事情?(苦笑)
私の方もママに連絡されちゃってお向かいに来てもらってそのまま帰宅になった。
ママからも色々尋問され、お小言を頂戴してしまった(げっそり;;)
それから後から聞いた話によると、
突然苦しみだしたと思いきや静かになっていた清水は結局あのまま死んじゃったみたい。
死因は心臓発作だってっ!!・・・・・・でもこれって・・・・・
これも後から判った事なんだけど、清水が管理してた理科準備室や自宅から夥しい数の証拠品が発見されたらしいの。
今まで清水の毒牙にかかった女の子を撮った写真や動画、女の子の物と思しき下着や制服、女の子に使用したとみられるエッチな道具などなど。。。
おまけに未だ行方不明になってる子もいるらしく、ひょっとすると更に凶悪犯罪にも手を染めている可能性もあるみたい。
これらを鑑みる限り・・・とんでもない異常犯罪者だったって事よね?
こんな男、死んで当然よね?
────それでも 私が死に至らしめたのよねぇ?
そう考えたら気分がどよーんとなり、夕食も摂る気になれなかったわ。
何もする気になれなくってベッドに潜り込んでいたの。
にぃには合コン?wで遅くなるぅ?帰ってくるのかなぁ?・・・今晩。
真っ暗い部屋でベッドの中、ぼんやり天井を見つめていると例のディスプレイが浮かび上がって、
◆アドバイス&補足
気分的に結構堪えてるみたいだからボクからアドバイスしておくよ
人の子は昔から愚かだから変な所で罪悪感を持つよね?
同じ種同士で殺し合うのは自然界では別に珍しい事じゃ無いのにねっ!
そのくせ一度戦争が勃発すれば平気で何千何万人を殺める
矛盾だらけだよね?
女だろうが子供だろうが無差別無慈悲
宗教だとかイデオロギーだとか正義だとか振りかざしてまでね
こんなだから神々は人の子を見捨てたんだよ
まぁ、今回初めて契約を履行した訳だから色々抵抗感とか罪悪感とかあったと思うよ?
ちなみに今回対象に指定された人間・・・三人の罪の無いいたいけな少女を殺めてるよ
他にも数十人を暴行している
あのまま君が魂の提供指定しなければ被害者はもっと増えていたに違いない
だから君が気に病む必要は無いんだよ?
元来人間は罪深き生き物なんだよ
まだ他の種の方が清廉で潔い
だから君には見放した神々に代わって罪深き人の子らを断罪する役目を担って欲しい
いくら悪い事をしてものうのうとのさばっている輩が多いと思わないかい?
法律などというくだらない箍がある為、裁くのにも限界がある
理不尽だと思わないかい?
だからボクが君と交わした契約は浄化だと考えて欲しいんだ
参考までに死んだ方がこの星の為に有益とみなした連中のリストを贈るからぜひ活用してほしい。
以前の君の生き様を見ててボクは適任だと判断した訳だしネッ!
‟世直し”だと思えば気が楽になるだろ?
だから何も問題無いよ♪
P.S.
対象者指定の際は即効希望の時はそれも伝えてねッ!
それが無いと少しタイムラグがあるかもしれないから
じゃあ有意義で楽しい人生をエンジョイしたまえ^^
「ふう~・・・・・・・」
タナトスさんからのメッセージを読んでいくうちに今しがたまであった蟠り?暗い気持ちが霧散して行って何故か晴れやかになって行ったの!
不思議ね^^まるで暗示にかかっているみたい。
それに徐々に朧気になって行く以前の私の記憶。
確かにロクなものじゃ無かった気がするわ!
あくまでも本作はフィクションです。
実存する人物・物体・事象とは一切関連はありません。
ご了承下さい。
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