005 Understand the current situation Ⅱ
間を置かず6時限目のチャイムが鳴ったので萌香は残念そうに自分の席に戻っていった。
周りにいたクラスメイトも残念そう。
特に萌香に先を越されて悔しそうに戻っていく二人の女子。
一人目~
いかにもギャルな陽キャである金髪ミディアムレイヤー美少女:潮崎梨奈 制服を腰に巻いておりメイクもバッチリだしアクセもネイルもエグい。
二人目~
この中では最も背が高く凛々しい顔立ちの黒髪ポニテ美麗少女:天宮雫 絶妙なバランスのモデル体型であり姉御肌でサッパリとした性格だが実は可愛もの好き。
どうやら萌香を含めたこの女子達で学年最高位のスクールカーストを形成しているらしく、その中心つまりトップに君臨しているのが俺=小比類巻飛鳥だという。
ついでに言えば 萌香、梨奈、雫の三人いずれも俺に友達以上の感情を抱いている。
特に萌香と雫はかなりマジで百合百合したい様だ。
どうりでさっき萌香に抱きつかれた時もどさくさに紛れておっぱいを揉まれた訳だ。
雫がそれを無茶苦茶羨ましそうにしてたのも視界に収めている。
(いきなり百合ハーじゃん!^^タナトスさんサービスしすぎじゃない?;;)
それはさておき・・・6時限目始業のチャイムが鳴って数分経っても教師が来ない。
俄かにざわついて来る教室内。
確か6時限目は物理基礎だったはず。担当は清水という陰気なおっさんだったはず。
すると、
「ガラガラッ」と入り口が開き、銀縁眼鏡&濃紺タイトなスーツ姿の女性が入ってくる。
学年主任の聖先生だ。
「はいっ!皆さん静かにっ!!」
パンパンと手を打ち鳴らしながら教壇に立つ。
「物理の清水先生ですが、都合により欠勤されてます。・・・・よってこの時間は急ではありますが自習にします。くれぐれも他のクラスの授業の妨げにならないよう静かに過ごすようにっ!いいですねっ?!!」
銀縁眼鏡がキラリ
聖先生の言葉を受けて更にザワザワし始めるクラスメイト。
この時の俺は別な意味で妙に心がざわつき?嫌な胸騒ぎを感じていた。
(これも・・・・タナトスの恩恵?こんなの以前は感じた事無かったんだけど?)
伝えるべき事を伝え終えた聖先生は足早に教室から去っていった。
途端にワイワイガヤガヤし始める。
こんな所は今も昔も変わらないよなぁ^^高校生だから仕方ないよねぇ。。。
ここで俺は真面目を装い、テキストに目を通しているフリをして更に現状確認する事にした。
本学園高等部は1クラス36名 1学年7クラスで252名 全校生徒総勢756名 男女比はほぼ1:1。
中等部からのエスカレーター組が5割 残りは外部受験。
ちなみに俺、萌香、梨奈、雫は全員エスカレーター組だ。
俺んちはIT関連会社社長。
萌香んちはメガバンクの重役。
梨奈んちは不動産会社を経営している。
そして雫の実家は日本有数の複合企業の一族らしい。つまり正真正銘のお嬢様だ。
他の三人も水準以上には裕福な、いわゆるブルジョアらしい。
ああ、そうそう 今は三学期で1月後半らしい。
こんな感じに諸々を確認していると不意に後ろから抱き着かれ胸をモミモミされる。
思わず、
「ひゃっ!ぁんっ♥!!」なんてヘンな声をあげてしまった;;
「えへへへっ あっちゃんのおっぱい、今日も揉み心地さいこぉ~♡♡」
振り向くと萌香が屈託のない笑顔で見つめていた。
「こぉらぁ~っ、萌香ぁ!」
俺が萌香に対し目を細めて視線を送ると、
「もぉ~~!あっちゃんてばぁ真面目さんなんだからぁ~!!」
悪びれる様子もなく、萌香は更に顎を俺の肩に乗っけて胸を揉みしだく。
傍から見れば、単純に百合テイストな乳繰り合いにしか映らないだろう。
その後も萌香は俺にべったりだったので他のクラスメイト達が呆れ返っていたり、生暖かい目で見ていた。
これがいつもの日常なんだろうなぁ・・・
男子の中には、
「いいなぁ・・・・・・俺も揉んでみてぇ!」とか、
「お、俺達の飛鳥ちゃんがぁぁぁぁっ!(血涙)」
などとヨダレや涙を流していた。
やがて放課後になり、クラスメイト達はそれぞれ部活に、もしくは帰路に就くなりで散っていった。
俺も本来は『サブカル研究部』に参加するはずなのだが、色々まだ確認したい事があったのと先程感じた嫌な予感が気になったので早々に帰宅する事にした。
他の子達も気になったので萌香と梨奈をお嬢様な雫に頼んで雫付の運転手に一緒に送ってもらう事にした。
現状 俺は非力な美少女だ。男に襲われでもしたら容易くヤラれてしまうだろうし、彼女等を護る事も叶わないだろう。
萌香達は雫に任せるとして・・・・俺自身のリスク回避を考えないとな。
だから一番身近で俺を護ってくれそうな人物を呼び出し、ボディーガードをお願いする。
「あっ!にぃに?うん 私ぃ♪あのね?にぃににお願いあるのぉ~♡」
兄という設定になっている拓真のスマホにコールし、迎えに来てもらう事にしたのだ。
幸い大学の講義を終えて友人らとダベっていたらしく、二つ返事だった。
さすが超絶シスコン兄貴である。チョロくて助かるw
とは言え、自分から猫なで声でお願いする時は中々に堪えた(うぇ~~~っ;;)
校門で15分ほど待っているとけたたましい音をさせて中型バイクが俺の真ん前で停車する。
(よかったぁ~(安堵)!これでやっと修羅場から解放されるよーっ!!)
実は待っている間 俺を何とか口説こうとするナンパ連中と俺の親衛隊?らしき男子達がいがみ合っていたのだ!
それを少し離れた場所から、
「まーたやってるよ^^;;いつもながらご苦労なことで。小比類巻さんも気の毒にぃ~」
とヒソヒソ話しながら眺めている人たちもいた。
そんな人達が全員注目する中、兄は颯爽とヘルメットを外すと、
「待たせたな~♪マイリルガール♡♡(キラーン)」
周囲はあっけらかん。
俺も少し引いた。
「にぃに!」と俺が叫ぶと、
「にぃにって呼んだぁ?・・・・ってことはお兄さん?姫のお兄さん?」
「さすが学園のマドンナのお兄様ねぇ!イケメン~~!!」
などとざわざわ。
「君らは俺の飛鳥に何か用かい?」
とこれまでいがみ合っていた男子生徒らに睨みを利かせると、
「やべっ!!;;;」と喚きながらあっという間に散っていった。
「フンッ!あーたんは超かわいいからモテるのは仕方ないが、俺の眼が黒いうちはあーたんには指一本触れさせねぇ!!」
などと宣う拓真に周りはさっきと違った意味で驚愕する。
「あーたん?!あーたんって言ったぁ?!」
「あーたんって・・・・・・姫の事だよねぇ?・・・うわぁ~っ!!」
「これって・・・・」
「小比類巻さんにお兄様がいらしたのは初耳でしたけど・・・・言わなかったのも納得ですね」
ここに来て拓真の超ド級シスコンが露呈してしまった。
いかにも気の毒な者を憐れむかのような視線の中、俺はスペアヘルメットをかぶり、バイクのタンデムシートにチョコンと乗っかる。(もちろん女の子座りだし)
視線が凄く痛かったので拓真の背中に顔を隠す。
拓真はそれが嬉しくなりテンション爆上げでアクセルをふかす。
「しっかり捕まってろよ?」
というとすぐさま発進させる。
バイクは一気に加速してあっという間に景色が変わった。
俺が拓真の腰に手を回し、しがみついてるもんだから必然的におっぱいが押し付けられる。
そのせいで時々ハンドルが微妙にブレるんだけどぉ;;(あっぶねぇ~~!!)
後からは見えてないはずなんだけどエロ兄貴のにやけた顔が簡単に想像できてしまうのは何故だろう?
まぁ^^迎えに来てもらったんだから少しはサービスしとかないとネッ♪
本作はあくまでもフィクションです。




