表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/14

013 next incident

鼻がムズムズww

結局あれから一段と騒がしくなっちゃいまして。。。

私はその場から逃げる様に帰宅したんだけど、LINEで萌香達からひっきりなしに尋問されちゃいましたw

萌香は、

⁅どういうことなのっ?あっちゃん!!私というものがありながら(ぷんすか)⁆

なんて何故か怒ってる感じだし。

・・・私というものがって;;貴女は私の何なの?w

雫は、

⁅飛鳥さん?どうやって殿方を手懐けたんですか?わたくしにもぜひご教授頂けませんか?(キラキラ)⁆

瞳を輝かせた絵文字が付いてたし。

手懐けたって・・・・ズルをしただけですが(-_-;)

更に梨奈までもが、

⁅さぁすが飛鳥だねぇ♪工藤先輩だけじゃなくそのツレまで骨抜きにするとわっ!!正に魔性の女だねぇ^^いやぁ~感服するわぁ☆彡⁆

これって褒めてないよねぇ?おちょくってるよねぇ?

魔性の女・・・・私 ビッチじゃないもんっ!

他のクラスメイトからも問い合わせというかおちょくりというか。。。

────で、こういった類の話は尾びれが付きまくって瞬く間に拡散しちゃうのよねぇ~~;;

次の日には既に学校中に広まっていたんですよぉ(>_<)

~高等部のイケメン三人衆を手玉に取って跪かせる学園唯一無比の女帝~とか

~涼風時修学館学園の影の支配者として君臨する魔女王~だとか・・・・

大層な噂もちらほら。

まぁ....これぐらいまでだったらそんなに気にならなくて済んだんだけどね;;

聞いた話によるとこの他にも良くない噂もあったみたい。

曰く「なぁにあの子っ!女王様気取りで私達の慎吾さまを下僕のように扱って!!生意気よっ!!」

曰く「どうせお金か身体を使って拐したんでしょ!ビッチがっ!!」

曰く「あの一年生、ちょっと可愛いからって調子に乗り過ぎじゃない?〆とく?」

といった具合。。。

幸い大多数は私に好意的だったのでこの手の噂はほとんど拡散されずに消えて行ったんだけどね・・・世の中には色んな人がいらっしゃる訳で。

今までは好意的だった人でも中にはあるきっかけで私に対して妬みとか敵愾心を持つようになる人も出て来るのですよ(汗)

特に自分達のお気に入りだったイケメン君たちが私を‟姫”と崇め、おまけに跪いてシモベ宣言までしちゃったんだもんね~。

そりゃあ面白くないわよねぇ;;

先輩達がシモベ宣言してからここ何日間、時折イヤに鋭い視線を何か所からか感じる様になったの。

タナトスさんの加護のお陰で不穏な気配とか事前に察知できるみたい。

近いうちに何か仕掛けて来る可能性が高いわね(不安)

嫌ーな予感しかしないもの;;

何らかの対策を打っておいた方がいいかもしれないかな⁈

そうこうしているうちに月が変わって直ぐに卒業式になってました。

それはいいんだけれど.....何故か私が在校生代表として送辞を述べる事になってましたw

(なんでぇ?)

先生の話によると「卒業生全員が『どうしても君に送り出してもらいたい!』って熱望してきてね」

普通 送辞って二年生の中の成績優秀者とか次期生徒会長とかがやるんじゃなかったっけ?

先生にそう言って抗議したら、

「君は学年トップだし多分生徒会役員に推薦されるはずだから問題ないっ!」

って返されちゃった。・・・というか生徒会役員なんて初耳なんですがぁ?

結局は引き受けざるを得ない流れになってしまいまして。

だって周りのクラスメイト達は無責任にノリノリだし、

とある三年生の先輩からは、

「我々は君との接点が中々無くってね;;だからせめて卒業式だけは君の天使の声で送り出して欲しいんだよ!」

なんて縋る様な目で言われちゃったら…ねぇ(-_-;)

▲△▲△▲△▲△▲△

そして卒業式当日。

朝食を摂った後、式までまだ少し時間があったのでリビングでテレビを眺めていると、

「えーっ只今入って来た情報によりますと、独裁政権としてシ◦アを支配し、数十万人に及ぶ大量虐殺を繰返したと言われているア◦ド元大統領が反対勢力とみられる傭兵の銃撃を受け殺害された模様です。詳細についてはまだ判っておりません~~」

というニュースが飛び込んで来たの。

ママは驚いてたけど私は無関心を装う。

ママに話しかけられたけど適当に相づちを打って私はそのまま学校へ。

タナトスさんとの契約って回数を重ねるうちに何でもない事のように感じ始めてるわ。

耐性が付くのかなぁ?罪悪感もあまり感じないしぃ…これはこれでヤバいような(汗)

そんな事を考えながら校門を通り過ぎ校舎に入ると、学年主任の先生が待ち構えていた。

最終的な段取りを説明され、送辞の文言も確認してもらった。

高橋先生も今日はフォーマルな服装だったからなんか新鮮!

先生の引率で私達 在校生が会場である体育館へ入ると、既に父兄や来賓の方達が着席していた。

私はクラスメイトと別に指定された席に着席する。

手には昨日のうちにしたためておいた式辞用紙。

式典自体は順調に滞りなく進んで行って私の出番が近づいてくる。

厳かな雰囲気の中だったけど不思議と緊張感は無かったわぁ♪

「え~…それでは続きまして在校生代表による卒業生を送る言葉を述べて頂きます。・・・在校生代表 一年三組 小比類巻飛鳥さんっ!」

「はいっ!」

名前を呼ばれたのではっきりと返事をして立ち上がり、そのまま壇上へ。

正面、来賓など方々へぺこりとお辞儀して深呼吸をした後、送辞を読み上げたの。

「日の光が少しずつあたたかくなり、校庭の桜のつぼみがふくらみ始めた今日

の佳き日、私立涼風時修学館学園高等部を卒業される皆様、ご卒業おめでとうございます。

私たち在校生一同、心よりお祝い申し上げます。       ~~中略~~

名残はつきませんが、別れの時間が迫ってまいりました。最後になりましたが、

卒業生のみなさまのますますのご活躍とご健康をお祈りし、送辞といたします。

令和○年三月四日

                       在校生代表  小比類巻飛鳥」

読み終わって前を見ると、卒業生の皆さんが全員 私を見つめてほろほろしてらっしゃてた。

(えっ・・・・なんでぇ?)

中には頬を染めて蕩けてる人やウルウルしてる人、ポカーンとお口を開けてる人・・・etc。

ま、まぁ(大汗).....何とか無難に出来た・・・・と思いたい。

その後は特に問題なく無事に式典は終了したんですけど・・・・

体育館を出ようとしたところで知らない子からメモを渡されまして。。。

(う--ん…またこのパターン?)

でも今回のは如何にも危険な香りがプンプンするのよねぇ・・・・(-_-;)

メモには「とても大切なお話があります。帰宅前少し時間をください。○○神社の境内に来て下さい。貴女にとってとても大切な事なので誰にも話さないでください。必ずお一人で来てください」

うわぁ~!露骨にヤバくなぁい?

これ・・・・行かなかったらどうなるのかなぁ?

それにしても・・・・この文面を見る限りあんまり頭の良い人じゃあ無いみたいよねぇ。

だってわざわざ誰にも言うな とか、一人で来い って書いてるしぃw

普通そう書いてある時点で疑うよねぇ?

そろそろ何かあるんじゃ?と思ってたけど、卒業式に仕掛けて来るとは...

私はため息をつきながら一旦教室へ戻っていった。

私が教室へ戻ると何故か拍手で迎えられた。

私が先程読み上げた卒業生を送る言葉に感動しちゃったみたい。

大げさ過ぎない?

毎度のことながら萌香達に抱きつかれ、軽度のセクハラを受けていたら担任の高橋先生と副担の佐藤先生が教室に入って来られた。

簡単な連絡事項で解散と相成りまして・・・・

萌香達にカラオケ誘われたのは振り切って私はいざ戦場へ向かったのです。

あくまでも本作はフィクションです。

実存する人物・物体・事象とは一切関連はありません。

ご了承下さい。


次回は??w

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ