012 first time fascination Ⅱ
花粉症・・・・辛いっす;;
私が戸惑ってるのを察した工藤先輩のお友達の一人が、
「あーっ、俺達はあくまでもコイツの付き添い…てか、コイツが一人じゃ不安だからってダダこねたから仕方なしに付いて来ただけだから気にしなくていいからさ…あはははっ;;」
もう一人のお友達もウンウン頷いて苦笑いだしぃ~;;
(えっ?!)
なっ?なんかイメージが違うんですけどぉ?
ヤンキーとまではいかないけど工藤先輩のお友達だからもっとチャラいナンパ野郎かと思いきや、すっごく申し訳なさそうにそんな風に言ってきちゃった。
工藤先輩もいかにもバツが悪そうに頭ポリポリしてるし。
だって見かけが見かけだけにねぇ・・・・
髪の毛が三人揃って赤 青 黄色…って信号機?wメッシュもバッチリ!
腕とか首にチェーンアクセをキラキラさせてるしぃ。
靴もかかと踏んでるしぃ。
そもそもの話。
今まで私が実際見てきたり、噂で耳に入ってきてるものって下世話な話ばかりだったからねぇ。
まさかこんな態度取られるなんて思っても見なかったわ^^;
タナトスさんの加護?なのか・・・・何故か人の本心?深層心理?がなんとなく判ってしまってるのよねぇ(-_-;)
で......この三人の先輩も本心から私に対して好意が寄せられてるみたいなのぉ。
自惚れとかじゃないんだからネッ!ホントなんだからっ!!
なんと工藤先輩だけじゃなく付き添いで来てるだけのはずの二人の先輩も工藤先輩と同じくらい好意が感じられるぅ!
これも【魅了】の力なのかなぁ?
あれぇ?…そういえば私ってここに居るお三人さんとはまともに目を合わせた事無かったよね?
・・・なのに既にこの状態って;
(うーん…少し気が留めるけどなぁ.....どーしよ?)
私が今回 工藤先輩の希望に乗ったのはタナトスさんの言う処の【魅了】を試す為なのよね。
だけど先輩達の本心が判っちゃったからか、躊躇いも若干出てきたの。
(まぁ やっちゃうけどねw)
だってこの三人のせいで何人かの女子が泣かされてたって噂も聞いてたしね。
少し間を開けたところで工藤先輩が他の二人に急かされて口を開いたの。
「あ…あの、、、昨日は別に驚かせるつもりは無かったんだっ!単純に『ひょっとして俺にもチョコがあるかな?』なんてあり得ない願望を抱いてて・・・・そのぉ…本当にゴメン;;」
普段の先輩からは想像できない実直さで頭を深々と下げて昨日の事を謝って来たの。
この対応を見て周囲に潜んでいる野次馬さん達もザワザワ。
その辺りのざわめきも拾っちゃってるのよねぇ;;......私
(聞こえ過ぎるのも考えもんよねぇ。。。汗)
ここで工藤先輩の右に居るお友達が、
「君が俺達を避けてた気持ちもわかるよ。確かに俺達は女の子が大好きで、次から次へと声を掛けまくっていたよな」
すると今度は左側に居たもう一人のお友達が、
「そうそう!工藤が変にイケメンだったんでそれに便乗して手あたり次第に女の子を食い物にしてきたのも事実だし(自嘲)」
そんな風に今までの行ないを懺悔している先輩達に戸惑って、
「あ・・・えっと;;」
「ああ、ジコショしないとだよなっ!俺は諸星、諸星克樹だよ。よろしくネッ(^_-)-☆俺はコイツらと違って女性を大事にする主義だから安心していいよ^^」
(いえいえ^^;何を安心すると言うのでしょう?)
「おいっ!何気にアピールしてんじゃねぇよっ!!あっ!俺は松本、松本蒼だっ!よろしゅ^^自分も女子は好きだけど、コイツらよりは誠実な方だとは思う。」
(あのぉ;;どのあたりが誠実なんですか?)
「お前らなぁ;;.......じゃあ俺も改めて 俺は工藤慎吾だっ;;です。確かに今までは女の子をとっかえひっかえで好き放題してきた…してきました。反省してます。。でも君の存在を知って、君を見るたびに心が洗われて・・・・目が覚めたんだ」
(反省してるって言われてもねぇ~^^;;全然信用できませ~ん)
うわぁ~;;アピール合戦が始まってるよぉ~(;´・ω・)
まさかの展開だわ。
だってここにきて工藤先輩だけじゃなくお友達までもが私に告って来てるような感じだしぃ;;
「俺と付き合ってくれっ!」×3
(えっとぉ・・・・なんか目が怖いんですけど;;うぇ~~!真っ赤になってるぅ!!)
ってことは既にある程度【魅了】が効いてるっぽいよねぇ♪
三人共本気で告ってきてるもん。
ええぃっ!もう三人まとめて試そっ!!
今までの行ないについてちゃんとオトシマエつけてもらわないとだよねっ!
「諸星先輩?・・・・松本先輩?・・・・工藤先輩?」
三人の名前を呼びながら私は三人それぞれの眼を見つめる。
そして、
「今までたくさんの女の子達を蔑ろにしてきた事・・・反省してますぅ?」
少し目を細めて問い質してみる。
三人共速攻でコクコクと頷いてきたので続けて、
「じゃあ、しばらくはお三人は私のシモベです!いいですね?!」
目に力を込めて宣言してみた。
すると三人の先輩の眼が一瞬だけ蒼く光った様に見えた。
おまけに心なしか様子も変わって来た気がするぅ。
これって【魅了】が正式に発現したって事かしら?
半信半疑なんだけどぉ?・・・・ホントに効いたのかなぁ?
(うんっ!ここは検証が必要だよねっ!)
未だに突っ立っている三人に、
「おすわりっ!」
なんて冗談半分で言ってみたぁw
途端に三人仲良く犬の様なおすわりポーズをしちゃったww
・・・・ん?・・・冗談ですよねぇ?汗
ふざけた様子も無く、真顔?で黙ったままなんですが。。。
(えっ?!マジでぇぇ~?)
これにより周りに居る野次馬の皆さんが刹那の静寂の後、ざわざわが一層激しくなってきたの。
(もしかして三人で私を揶揄ってるのかな?)
とも思ったんで私の方から、
「アハッ^^もういいですよ?冗談が過ぎましたネッ…ゴメンナサイ!!普通にしてくださいっ;;悪ふざけはこれぐらいにしましょう^^」
って謝罪したら一旦三人揃って立ち上がると、今度は片膝ついていたって真面目に、
「これより我々は貴女の忠実なシモベでありますっ!何なりとお申し付けください....姫♡♡♡♡」×3
頭を下げて…首を垂れるっていうのかな?
・・・・声も綺麗にハモっちゃってるw.......ってそれどころじゃないよね;;
(ど、どおしよ?これ(汗))
こちらの方が焦ってキョドっちゃったわぁ。。。
周りはそりゃもう大騒ぎ。
あまりにも煩くするものだから先輩達も気づいちゃったみたい。
自分達の醜態?あまり見せたくないだろう場面を見られたのだから怒るか、それでなくても何とか取り繕うリアクションするはずなんだけどぉ・・・・
「丁度いい機会だから皆にも一言言っておこうっ!」
松本先輩が高らかに告げて片手を上げて皆を黙らせる。
次に諸星先輩が私の方に掌を向けて、
「この時を持って我々三名はココにおわす我々の尊愛する姫である小比類巻飛鳥様に仕えるシモベと相成った!」
(あ、あのぉ.....そういう恥ずかしいセリフ 真顔で言わないでください;;言われてるこちらが恥ずかしくなりますぅ(/ω\))
ほらぁ・・・・皆、唖然としちゃってるじゃないっ!!
萌香ぁ?女の子がそんな大きなお口を開けたままじゃあダメでしょ?!
雫もそんなキラキラした眼で見ないでぇ!
梨奈もなんでそんなに頬を染めてモジモジしてるのぉ?
そして最後に工藤先輩がトドメとばかりにとんでもない事を宣言しましたとさっ!
「姫に危害を加える者は我々が即刻排除するから皆もそのつもりでいてくれっ!!」
も・・・・やだぁ(T_T)
あくまでも本作はフィクションです。
実存する人物・物体・事象とは一切関連はありません。
ご了承下さい。
アスカはパシリを3びきてにいれた。
HPがさがった。(ぇw)