プロローグ
遥か昔、神々は一つの世界を創造した。
神々はその世界を理想の世界とするために様々なルールを施した。全ては理想の世界を創るために……
だが、神々はミスを犯した。
世界にルールを施すばかりで失くすことをしなかったのだ。
その結果、世界は
混沌の時代を迎えた
様々な種族、法則、魔法、スキル、アーツ
施されたルール同士が矛盾を抱え、反発を始め、世界の崩壊が始まってしまったのだ。
そして、崩壊を止めるため、他のルールを持つものを排除しようとする神々をも巻き込んだ大戦争、理想がための戦争が起こってしまった。
「「「「天へ還せし、門砲！！」」」」
「「「「地獄の血の雨！！」」」」
（ドガァーーーーーン）
「くっ…皆天使族の名に懸けて必ずや我らが神に勝利をもたらすのだ！」
「「「オォーーーー！！！」」」
「ケケッ何をバカなことを！勝つのはサタン様率いる悪魔族よ！」
「「「オォーーーー！！！」」」
と争うところへドラゴンの群れが息吹きを放ち、天使も悪魔も塵となった。
「ふん、低位の悪魔と天使ごときが粋がるでないわ」
とそこへ吸血鬼族の集団が背後から忍びより
「粋がっていらっしゃるのはあなた方も同じでは？血の弾丸×100」
「何！？」
ドラゴンのほとんどが体を貫かれる
「貴様等～、許さんぞ！！」
ドラゴンのリーダー格が全力の息吹きを放つ。が、
「息吹き反射」
あっさりと跳ね返されドラゴンは落下していった。
「やはり、戦いは賢くやらねば。さ、皆さん次に行きますよ」
だが、この吸血鬼族の集団も数秒後には有翼族の群れに殺されるのだった。
あるところでは森人族と地人族が戦い、あるところでは王の率いる人族がゴブリンキング率いる小鬼族を相手に善戦を繰り広げるが背後から大鬼族の襲撃を受け、敗走するかと思えば、他の戦場から飛び火した魔法で大鬼族が壊滅する。
またあるところでは豚頭族が犬人族を蹂躙していると、獣人族の各種族同士の争いに巻き込まれ、すぐ向こうでは巨人族と単眼巨人がギリギリの競り合いを繰り広げている。
その上空ではかつて理想の世界を創るために切磋琢磨した審判の神と天照大御神が理想の世界を創るために殺しあい、神に忠誠を誓っているはずのルシファーが部下と共に神殺しを成した。
正に混沌が極まり、世界は神々共々消滅するかに思われた………だがその予想は幸か不幸か誰も、それこそ全能神でさえも予期せぬ形で裏切られたのだった。
世界の矛盾を正すために生まれた混沌の化け物
混沌を纏めし化け物
この化け物が登場したことにより、世界に施されたルールは強制的に纏められ、世界の崩壊は止まった。そして混沌を纏めし化け物は………神を含めた全ての種族を滅ぼし始めた。
それに対抗すべく全能神や愛の神等の呼び掛けにより、全種族、全神が結束し、戦った。
「ラファエル、ガブリエル、ウリエル、ルシファー！合わせてください！」
「「「大天使達の1等星！！」」」
ミカエルの指揮で大天使が連携技で混沌を纏めし化け物の気を引き
「今です！」
「「「複合魔法、森地鉄槌！！」」」
森人族と地人族等が協力して魔法を放ち
「「「神の縛る鎖！！」」」
法の神を中心に神が数柱がかりで動きを牽制し
「完全治癒！」
「愛の癒し！」
癒しの神や愛の神が傷ついた者を癒し
「拒絶する真壁！！」
「時空断絶！！」
「魔を寄せ付けぬ守護壁！！」
守護の神や時空の神、人族が結界で守り
「神の雷！！」
「全てを貫く神槍！！」
「獄王業火！！」
「神剣秘奥技・幻想千本桜！！」
「重力崩壊！！」
全能神を始めとした、強力な神々が今出せる最高の技を繰り出す。
こうして、混沌を纏めし化け物を徐々に追い詰めることに成功した。
だが、混沌を纏めし化け物が弱るごとにまた徐々に世界のルールの反発が始まってしまった。そしてその力は混沌を纏めし化け物に抑え込まれていた分、強くなっており………その力に世界が耐えられなくなった次の瞬間
(ピシッピシッ)
空間に亀裂が走り
「何だ！？」
「……！？」
「何が起こっているんだ？」
「まさか、こんなことが起……」
世界は11に分裂してしまったのだった。
そして、時は流れ物語は動き出す。
初投稿作品です！趣味で始めましたので更新速度はとても遅くなりますので、ご承知の上でお読みくださると幸いです！
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