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彩夏音の魔法のペンダント2  作者: 白浜月
6/11

魔法?

学校が午前までの日、私は一人キッチンでパン作りに勤しんでいた。

なにしろ一人で作るのは初めてなので、苦戦していた。

なぜかうまく膨らまなかったり、とても固かったり。

パンなのに、少し上から落とすと、ドンッとなるのはかなりショックだった。

こんな失敗する?

いくらなんでもこれはひどすぎると落ち込んだ。

私って、料理が苦手だよね、

なんて思いながら失敗しても、材料がある限り、コネコネしながら頑張っていた。

すると、


「彩夏音、何を作っているんだい?」


と声が聞こえ、振り返って見てみると、お父さんだった。

お父さんがこんなに早く帰って来るなんて、珍しいなぁ。


「お父さん、お帰りなさい。

今日は早いね。

私は見ての通り、パンを作ってるの。」


「これ、パンだったの。」


ひどい…。

でも確かに見た目からしてもパンに見えないのかも。

かなりショック。

美味しそうなパンをプレゼントできるのは、いつの日になるのか…。

私は苦笑いしながら、


「パン作り、難しくって。」


と答えた。


「よし、お父さんも手伝おう。」


「えっ!?

お父さん、パン作れるの?」


「もちろん。」


見ていると信じられないことに、お父さんはものすごく手際よく、あっという間に成形したパンをオーブンへ。

さっきまでの私の苦労はなんだったの?

まるで魔法を使ったみたい。

お父さんすご~い。

もしかして魔法を使ったの?

えっ!?

魔法?

魔法なんて、この世界にあるの?

魔法………?

なぜか目の前がぐるぐる、ぐるぐると回って、フラフラして思わず座り込んでしまった。

またあの頭痛が…。

何か変な感覚も…。

私はとても大切なことを忘れてしまっているような…。

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