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彩夏音の魔法のペンダント2  作者: 白浜月
3/11

頭痛。

日曜日、私は緊張して少し睡眠不足かな。

勉強を教えてもらう方だからと、待ち合わせ時間よりもかなり早く図書館に着いたのに、乾君はすでに来ていた。


「おはよう、乾君、お待たせ。

いつも早いね。」

と言うと、


「早起きなんだ。」


「乾君のお家はここから近いの?」


「ここからはそんなに近くはないかな。」


「それなのに、どうしてこの図書館を知ってるの?

もしかして、この図書館は有名なの?」


「ハハハ、前にこの近くに住んでいたから知ってるだけだよ。」


「なんだ。そうだったんだ。」


乾君は前にこの辺に住んでたってこと?

乾君、乾君…。

ズキッ、痛っ。

どうしても何かを思い出そうとすると頭がズキッとしてしまう。

一体どうしたんだろう?

思い出したらダメなのかな?

あまり考えないようにしよう。


図書館に入って、静かに勉強を教えてもらっていた。

乾君の教え方は本当に丁寧でわかりやすく、解き方のヒントもくれる。


「わからないことがあったら、いつでも聞いて。」

と優しく言ってくれた。


その後二人でハムサンドを食べて、もう一度図書館に戻り席についた。


あれっ!?

この景色、どこかで見たような…。

一瞬、目の前に砂嵐のようなものが…。

今の何?

すぐおさまったけれど、気になった。


気を取り直して乾君の方を見て、話し掛けようとした時、急に頭が今までにない位ズキズキと痛み、耐えられない程の痛さ。

頭が…。

もうダメだ。

意識が遠のく時、前にどこかで見たことがあるような光景が…。



「笹崎さん、笹崎さん。」

って声で目が覚めた。


「あれっ?

私どうなってた?」

と聞くと、


「しばらく気を失ってたけど、大丈夫?」


「ごめんなさい。心配かけて。

もう大丈夫。」


さっきの頭痛もおさまり、何だったんだろう?


「疲れてるんじゃない?

もう帰って休んだ方がいいよ。」

と諭され、

これ以上心配をかけてはいけないと思い、帰ることにした。

もう少し乾君と一緒にいたかったのに…。

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