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【PVアクセス数三万達成! お礼SS】幻獣たちの観戦時間

『カイにぃ、そこ、そこを右に避けるキュー!』



『あるじー、そこで短剣で突くにゃー!』



『その振り下ろし惜しいキュー、切り替えて次狙うキュー!』



『あぁぁぁっ、そこの冒険者、寸止めとはいえあるじの首筋にそんなもの向けるにゃー!』



「………応援、しているのでしょうね、これは」



カイトに言われてハインの傍で戦闘訓練を観戦していたレンはネロとともに、彼の足下で思い思いに鳴いていた。離れている上戦闘に集中している彼の耳に言葉が届いているかは定かでないが、頑張っている主人を全力で応援することほど現状で優先すべきものはない。



そんなレンたちの様子を見て薄く苦い笑みを浮かべるハインとやらがいるが、レンにとってはどうでもいいことだ。それよりもカイトの勇姿を見る方が重要である。



『カイにぃ、ファイトだキュー!』



『あるじー、頑張ってなのにゃー!』



ネロとともに主人の訓練の姿を見守りつつ、大怪我ひとつでも負うようなことがあれば即座に結界であの指導係を隔離して回復しに駆け寄るつもりで待機中だ。主人が頑張ることを止めはしないが、だからといって怪我は容認できないのが本音なのである。勿論多少の怪我は成長につきものだと思うので我慢するが、擦り傷ならまだしも、骨折でもさせようものならネロにあの指導係をぶちのめさせることはレンの中で決定事項だ。



『あるじの限界近そうにゃ。ちょっと離れるにゃー』



『了解キュー』



ネロがそろそろカイトの体力が持たないのを確認してから、一時離脱を宣告。訓練場から離れていく。その際、簡易的ではあるがレンの影を操作して己の姿を模した幻影を生み出し、己自身は気配を消して存在を稀薄にしていく。



傍らにいるハインの目を盗んだ隙に生み出したものだが、彼自身は気づかなかったらしい。カイトの訓練の合間にこちらに視線を落とす彼の目は容易く欺けたようだ。



それから暫くカイトの訓練の様子を邪魔することなく声援を送っていたレンは、指導係がストップをかけたところで彼に全力で駆け寄った。ほんの数分で目的を達成したらしいネロも、訓練場に戻るなりレンの影を周囲に気取られないよう解除しつつ、遅れてついてくる。



汗だくになって座り込むカイトの疲労を魔法で解消するレンの傍ら、ネロが異空間にしまいこんでいた氷で作られたコップに満たされた水を巧みにカイトの手の中に出現させた。外で待機中の仲間の魔力の気配がするそれに、ネロが何をしにこの場を離れたか理解する。



『カイにぃ、お疲れキュー』



『あるじー、お疲れ様なのにゃー』



労いの言葉をかけつつ、レンは疲労回復の魔法を継続するなか、ネロは膝に乗ったのを契機に全力で甘えるようにすりすりしはじめた。



ーーーずるい。自分もしたい。



内心ネロに対して立腹しつつも、ならば自分だってと回復魔法を使いつつカイトの身体に顔を押し付けた。



二匹の甘える仕草を見てナチュラルにもふりつつ、カイトが戦闘訓練の出来に弱音を吐いた。だが、そんなことは関係ないのだ。カイトがいてくれるだけで頑張れるのだと思いながら全力で慰める。



身体を復調させ、再び訓練に取り組む主人(カイト)の傍から離れつつ、レンはネロとともにまた彼の訓練の様子を見るためお行儀よく座って観戦体勢に移行した。



「カイトさんにたくさん甘えられましたか?」



そんな二匹に近寄りながら、ハインが穏やかに尋ねてきたので肯定のつもりで一声鳴く。



そうして先程と同じようにハインの足下で観戦をし始めたレンの横で、ネロがふと溢す。



『あるじは頑張りやなのにゃー。戦えなくともネロたちが頑張るのににゃー』



『それがカイにぃのいいところキュー』



前世からそうだった。飼育係なんて動物好きでなければ進んでやりたがるひとはいない。レンから見ても他の者が4日5日間隔を空けて世話に来るなか、彼だけは間なしにレンを含めた飼育されている動物たちの元を訪れ、餌の準備や掃除など細々とした作業をしていた。おそらく、他の人たちがやらない分、彼が世話に時間を割いていたのは間違いないと今では思う。



そんな頑張りやな面が幼い頃から垣間見えた彼が、レンたちだけに頼るようなことはしないと分かっていた。



『だからこそ、カイにぃには幸せになってもらいたいキュー』



前世でたくさん愛情を注いでもらった分、お返ししたい。それが今レンの胸を占める想いだ。



『………その気持ち、分かるにゃー』



同意を返したネロとともに、少しずつ技術を学ぶその姿を見つめる。



幼い頃と変わらない優しい面差しに暖かなものが身体を満たすのを感じつつ、レンは再びネロとともに彼のために声援を飛ばし始めたーーー…。

まず最初に。本編じゃなくて申し訳ありません。生活するための仕事などリアルの方が個人的には重要なのでお目こぼしして頂けると嬉しいです。



久々に夜勤のあとの長休みでゆっくりできると思ったら、寝ておきて買い物行こうとしたら車がエンジンかからない。



ブースターケーブルでジャンピングできるような状態じゃないのでロードサービス読んで復旧してもらって三時間エンジンかけっぱなしのまま放置して電気充電してから買い物行ったのに、買い物終了後またしてもエンジンかからない。うそぉ。(´д`|||)



時刻は夜9時。ジャンピングも機能しない。しゃーなしに再度復旧頼みに電話してなんとか帰宅。翌日車屋連絡してバッテリー交換予約してロードサービス呼んで復旧してから車屋直行。即座に直してもらうという事態に。復旧して使えるようになったときはガチでほっとしたー。



その足で昨日車の状態悪くて買いに行けなかったものを買いに行ったら車の修理費と合わせて1日で三万も使った。1日で消費する額じゃねぇ……(-""-;)



普段仕事場行くのに車使わないけど、休みの日には充電するようエンジンかけてるのにやっぱ乗り回さないと駄目なのか。だが、忙しいとコンビニ多用しがちなんだよなぁ。



ハイブリッド車はメンテナンス大事ですね。長休みだったから修理行けたけど、折角の休みなのにのんびり出来なかったのは残念でした。たくさん書き込もうと思ったのに( ´△`)



そんなこんなで休みが大分過ぎてから少しずつ書き込んでいた文章が出来たので投下。アクセス数に追い付くのは諦めてるので暖かな目でご閲覧して頂けると幸いです。



まだ気の抜けない仕事環境ですが、気長に書いてますので御容赦を。



それでは、次回もよろしければ再訪して頂けるよう願いつつこの辺で。



いつもありがとうございます(*´▽`*)

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