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転生したら勇者なドラゴンでした(α版)  作者: ふらあま
伝説のはじまり
8/99

8.〖ヴェロ・シラプトル〗

本日2話同時投稿します。

(…………………………………………………い!おい!……ろ!おい!)

 ううん…この声はムーンかな?


(やっとお目覚めか、なかなか起きねえからちょっと心配したよ。

 あれからどのくらい経った?


(さあ、あたいもあの後気を失っちまってな…あんたの身体見てみな。)

 怪我が治ってる?

 気づいたら藁の上に居るようだ。

 近くには…恐竜が寝ていた。


 恐竜!?


(声出すな!何かわかんねえけど落ち着け。)

 ジュラシックの映画で見たことある恐竜で自分でもびっくりするほど発狂しそうになったが落ち着いて【コマンド?】でつよさを見る。


ーーーー

 30年以上前の 情報です!

 表示しますか?

ーーーー

 30年も更新されてないなんてあのディレクは何をやってるんだ?

 何年前のでもいいからとにかく情報を見せてほしい。


▽はい


ーーーー

 〖ヴェロ・シラプトル〗(ドラゴン系ー古代種)

ーーーー

 ちょっと違うけど、似てる。

 もっと詳しく見たいので【みやぶる】っ!


ーーーー

パラメータ


アクア 【ヴェロシラプトルー雌】


Lv:50賢者

H180 100%

M210 100%


状態変化 ねむり


俊敏な略奪者と恐れられる恐竜。一度見つかればその手を逃れることは出来ない。高い知能を持ち、固有の言語でなかまと意志疎通をするとされている。


中にはやくそうやじゅもんで冒険者を助けたという報告もあり捕獲や密猟は禁止となっている。

ーーーー


(人間の間じゃこいつは『絶滅危惧種』って言われてる。昔に乱獲されたのが原因らしい。)

 そうか、やっぱり世界が変わっても人間って強欲なのは変わらないんだな。

 思わずため息が出るよ。


(あ、ああそうだね。ははは…)

 ん?ちょっと気になる反応をしたけど、

 なあ、ムー…


ーーーー

 けいけんが 一定に達した!

 進化しますか?

ーーーー

 は、はひぃっ!あ。

 びっくりしてすっとんきょうな声を出してしまった!


(バカっ!)


ーーーー

 進化を開始します。

ーーーー

 全身からメキメキバキバキと骨格と筋肉が大きくなる音と共に表現のしようがない凄まじい激痛が全身を駆け巡った。

 耐えられるはずも無く意識を失った。




「ギ…ギャウウ…」

 意識が戻ってくる。

 それと同時に重力がいつもより重く感じたが、目を開けるまでは寝ていることに気づかなかった。


「気がついた?進化してたからびっくりしちゃったわ。スカルの群れに襲われたのね。そのレベルでやっつけちゃったなんてすごいわ。」

 さっきのラプトルだ、横になったまま話してきてるってことは敵意は無さそうだな。

 えっと…てか日本語分かるの!?


(ばーか、あたいがすぐ翻訳してやってんだよ。あんたの記憶から言語を抜き出して覚えたんだ。2日も寝てたんだよ?あんたからは離れられねえから、覚えられるに決まってんだろ。)

 声すげえ合ってる、演技上手すぎだろ。

 それに知らない言語を覚えるってすごく時間かかかるんじゃなかったっけ?


(早く答えな、あいつ首かしげてるぞ?声出したら霊体ですぐに翻訳するからよ。)

 ホンマありがとうな。じゃあ…

 ムーンは霊体を見せた。

 ラプトルは驚いた顔を見せた。


(俺は、勇者。つい最近この世界に転生してきた高校生だ。助けてくれてありがとう。)


「ガアッ!」


 何で俺って言うんだよ!

 外の言葉は分からないけどムーンの言葉だけは分かった。

 どうやら言語は変えていないようだった。はじめから同じ言語だったんだな。


(いいじゃねえか。そっちの方が板についててな。あたいはどうにも『自分』ってガラじゃねえんでよ。)


「フフフッあなたたちって仲が良いのね。」


「(良くない!)」

 ムーンと声が重なった。

 でも、意図的じゃなくてたまたまだ。


(はあ…こっちだってなりたくて一緒になってるわけじゃ無いのに、まったく…)


「フフフッ自己紹介が遅れたわね。私はアクア、ここのほこらを守ってるの。おはよう勇者様。」


(あたいはムーンだ。本体に名前は無い。言葉が話せなくてな、話はあたいを介してくれ。)


「フフフッ二人しかいないのに、三人で会話するなんて、変な感じね。ご飯作ってくるから、そこで待ってて。」

 アクアは立ち上がってとなりの空洞に行こうとした。

 自分は手伝おうと思って立ち上がろうとして前足に力を込めたが、力が入らず倒れてしまった。


(進化したては、上手く動けないもんだ。だけど…

こうしたら動ける。【のりうつる】!)

 どうしてと聞く前にいつもとは違い意識が遠のいていった…


(すまない、ここで断ち切らないといけないんだゆるせ。あんたには見せられない。)

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