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転生したら勇者なドラゴンでした(α版)  作者: ふらあま
A NEW HERO
39/99

39.罪があっても…

 うぐっ、そろそろ限界…上手くやれたかな?


ーー

 ゲキデーモンをたおした!

 2530Pの経験値と1800Tをかくとく!


 勇者はレベルがあがった!

【脱出呪文】をおぼえた!

ーー


【敵意は消えた。勇気は流し込めた様だな。だが、特殊効果の『勇気』が5%減っている。ピンチを切り抜けるためとはいえ、痛い出費だな。一応回復はするが、多少時間がかかるだろう。】


 特殊効果の勇気は今まで特殊スキルの効果で増えてた。今後ともこういうことがないとも限らないし、勇気狙いでスキルを覚えないと後がもたない。

 というか、勇気ってどういう効果なんだろう。覚えて悪いことはなかったし…まあ、悪い効果ではないんだろうけど。


[くそっ!くそっ!この我が!この我がこんなちっぽけなドラゴンにやられるとは…]

「………」


 僕はムーンの【のりうつる】を解除してもらってヨクトの前に立った。


[殺せ…勇者を殺せなかった我など無価値も同然。生きる価値もない。]


 その言葉を聞いた瞬間、ムーンがのりうつった。

 強すぎる【のりうつる】の力に意識が飛びそうになった。少しの怒りも感じた。ムーンは怒ってるのか?


(てめえ!よくもそんなことをツラツラと言えるな!生きたくて死ぬヤツもいるのに、価値がないから死ぬ?笑わせるな!価値はてめえが決めるんじゃねえ、てめえが()()んだ!これだけ言っても死にたいってんならちょうどいいね。あたいは暗殺者だ。あたいならここであんたの息の根を止められる。どうする?死か?償いか?)

「ちょっとムーン!?どういうつもりなんだ!命は取らないって約束のはずだよ!」

(あたいはな、命ってもんを山ほど刈り取ってきた。その中には生きたくて死んだヤツもいる!だから命を軽々しく捨てて欲しくないんだ!命あるなら燃え尽きるまで燃やせよ!死んだヤツの分まで…生き続けろよ…)


 そうか、ムーンは暗殺者だから命に関しては嫌ってほど分かってる。だからこそ命を軽々しく捨てて欲しくないんだ。

 …今回だけは何も言わないで置こう、殺そうしたら止めるけど。


[我の罪は…本当に許されるものなか?この血にまみれた手でも許されるのか?]

(おう、許されると思うよ。あんたの償いっていう行動次第だけどな。)


 ヨクトの目に光が宿った。説得は成功みたいだね。


[なら試させてもらおう。貴様たちが言う償いというものを。]


ーー

 ヨクトからムーン経由で仲間に誘われた!

 仲間にしますか?

ーー

 仲間になる形ね。まあ、野放しにして暴れられるよりは俄然マシだ。仲間になろう。


ーー

 ヨクトが仲間にくわわった!


 特殊スキル【終末が宿す勇気】をおぼえた!

 特殊スキル【前人未到】をおぼえた!

 勇気が+10%された!

 常時体力が+15された!

ーー

 この短期間で冒険を共にする仲間が増えたなー。2匹で冒険してた頃が懐かしいよ。


【お抱えが増えただけだろう?このクエスト、なるべく早く終わらせないといつか町一つ作れるくらいまで人間が増えそうだ。】


 うう、反論できない…お人好しもほどほどにしないとな。

 ヨクトのつよさってどれくらいなのかな?【コマンド?】ヨクトのパラメータ見せて。


ーー

ヨクト【ゲキデーモン】


終末使いLv:45

H32 17%

M48 23%


さいだいHP 193 さいだいMP 208

 こうげき力 203   しゅび力 194

   魔法力 217  魔法防御力 301

  すばやさ 199   きようさ 202

 たいりょく 184  おしゃれさ 226

   おもさ 201  うんのよさ 183


そうび

E.鉄のフィスト

E.どうのかみかざり

E.終族のふく

E.終族のくつ


じゅもん

【暗闇呪文Ⅳ】【宵闇呪文Ⅰ】【終末呪文MAX】【終焉呪文Ⅲ】【弱化呪文Ⅴ】


とくぎ

【シャドウⅢ】【エンドⅡ】【ナックルⅢ】【みきりⅡ】【勇気Ⅰ】【ダーククライム】【勇気感知】


特殊効果

【光耐性+50%】【闇耐性+30%】【勇気+5%】【終属性攻撃+20%】【勇気特攻】【夜戦闘時身体強化付与】

ーー

 表示されている情報が少なくなってスッキリしたように見えた。

 あれ?なんかコマンド新しくなった?


【お前があれこれしている内に我も成長しているのだ。一部情報をまとめて、望まない情報は非表示にした。呪文ととくぎの位置も少し変えてみた。新たに『そうび』の表示も追加した。見辛くなってしまったか?】

「いいや、すごいよ!ありがとう。」

【褒められると少しテレる。】


 あれ?コマンドって意外と内気?


【我は言われた通りのことをするまで。命令を遂行して褒められることなどない。当たり前のことだからな。】

「命令って…そんなつもりないよ。コマンドも意志があるんだし、拒否権はあるよ。コマンドもドラゴンなんだしドラゴンらしく自由で居ようよ。」

【…確かにそれも一つの生き方だな。それよりもまずヨクトをどうする?人間たちに何と説明するつもりだ?】


 あっ…ヨクトを助けようと必死だったから何も考えてなかった。


(考えてなかったのかよ。あたいも疲れから、後は頼んだ。)


 ああっ!ムーン!?抜け駆けされちゃった…

 どうしようか…とりあえず…消耗が激しいからみんなを集めてヨクトの説明と拠点を立てるとするか。


【よろしく頼む、勇者よ。】

「ああ、うん。よろしくヨクト。」


 それにしても【前人未到】なんて自分とんでもないことやらかしたんじゃないかな…


(かもなあ、めんどくせえ。)

 話し方からムーンがゴロゴロしてるのが容易に想像できた。

 相棒なんだからもっと真剣に考えてよ…

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