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転生したら勇者なドラゴンでした(α版)  作者: ふらあま
A NEW HERO
21/99

21.過去が変わる未来も変わる

飛び上がって襲いかかるとまたあのときと同じように気配が消えた。

 またやられた!でもこう言うときこそ冷静に…

 さっきやられたばかりなんだ!見切ってやる!

 じっとチャンスが来るのを待つ。

 後ろから来た気がする。

 振り返りながら切り上げると思ったよりあっさりヒットした。

 速くなってるからかな?

 と首をかしげているとまた後ろから気配が近づいてきた。

 地面を削りながら切り上げるとまたヒットした。

 何でだろう?

 今度は【投影】で幻影を作って、最後の奴を追いかけるようにイメージした。

 すぐに木の上から音がしたので追いかけて切り裂くとまた当たった。

 もしかして【OUT A TIME】の影響?未来を変えられるってこう言う意味だったのか。

 『大ダメージを受ける』未来が『大ダメージを与える』未来になったのか。

 奴らの動きはあのときに見破ったし。


(すげえよ相棒!何で奴らの位置が分かったんだ?)

 あっえっと、感覚で!


(素人が一丁前に語ってんじゃねえよ。)

 デシャバリマシタスイマセンデシタ。

 

(ったく…気を抜くなよ。いつだってカンが当たるって訳じゃねえし。)

 ムーンはこのことをカンと思ったみたい。

 ありがとう助かったよ。


(何がありがとうなんか分かんねえけど、今は目の前の敵に集中しろ。)

 あ、心の声が漏れてた。

 しょうもないことはいいとして、早く倒さないと!

 と思ったとき、ムーンと入れ替わって身体の色も変わった。


ーー

 CHANGE ACCEL!

ーー


(うおっ!何だ!?)

 この姿、あと10秒しかもたないけど行ける?


(あたいを誰だと思ってる?出来るに決まってんだろ!【コマンド?】10秒数えろ。)


ーーーー

 COUNT START!

 10.0

ーーーー

 信じられない速度でムーンは走り出した。


(でぃやっ!ダリャッ!そりゃっ!だあっ!!)

 爪で3人を2回ずつ切り裂き、過去と同じように〖アンブラテール〗でぶっ飛ばした。吹き飛ぶのが遅いとムーンがイラついて【スタンアタック】を一回ずつ当てた。


ーーーー

 TIME OVER

 WEAK OUT

ーーーー

 姿がもとのシャインドラゴンに戻った。


ーーーー

 暗殺者たちを やっつけた!

 ????は 2430Pの経験値と180Tをかくとく!


 ????のレベルが12から14にあがった!


 じゅもん【プラエミウム】をおぼえた!

 とくぎ【空想物製作術】をおぼえた!

ーーーー


 過去よりも疲労感が増して身体が重く感じて思わず横に倒れそうになったが耐えてもちなおした。


(おい相棒、大丈夫か?すまねえ、無茶しすぎたか?)

 大丈夫、耐えられない自分が悪いから。それよりもアクアを助けないと!


(ああ、もちろんだ。)

 アクアに触れるとまだ温かいけど、息をしていなかった。


「そんな…また自分は…」


(いや、まだ助かる。あんたの【ビフィカ】で助けられるかもしれない!)

 今の自分なら、助けられる!いや…


 必ず助ける!


「うおおおおお!!!燃えろ!俺の勇気!!奇跡を起こせ!!【ビフィカ】アアアア!!!」

 MPの数値が凄まじい速度で減って行く。

 頼む!耐えてくれ!俺のMP!



 勇者が全力を込めた【ビフィカ】はアクアを中心に光の柱を作った。

 その光は世界中に広がった。

 世界の夜明けを告げるかのように…



【…………………………】


【………………………………】


【………おい、起きろ。】

 いつの間にか寝てたみたいだ。


「ううん…誰?」


【ようやくお目覚めか。】

 目を開けて周りを見渡すと何もない真っ白な場所だった。

 目の前には自分とそっくりで大きなドラゴンがいた。

 でも自分よりも少し大きめだった。


「てかホントに誰?」


【やっとその質問か。絶対に言われると思っていた。我はその身体に入るはずだった魂だ。もちろん本物だ。あんな暗殺者のウソと同じとは思わないでくれ。さっきまで略奪者の魔力の中に住まわせてもらっていた。】

 略奪者って…アクアの魔力の中に?

 またムーンが作ったウソかと思ったけど、本当っぽい。

 てかホントに居たんだ。


「どうしてそんなところに居たんだ?もしかして、そのせいでアクアが死にかけたんじゃ!…」


【いや、その逆だ。我が居たから助かったのだ。あやつの魂と肉体が遠くに離れぬように繋ぎ止めていたと言うのに。】

 あっ、いいやつなんだな。てっきり怖いやつかと思ってたけど。


「で、その魂が自分に用事?もしかして、自分の身体を奪い返しに来たの?」


【いや、その身体はお前の方が我よりも有効的に使えそうだからお前にやる。それに、用事も特にない。ちょうどいいから入っただけだ。】

 うん、やっぱり気分屋だね。


「すっごく適当な理由…」

 あっ、思わず言ってしまった。


【良いであろう。我は特にやることも無くて暇なのだ。それに、こっちの方が住み慣れてるし。】

 このドラゴン、暇人なんだな。


【とにかく、暇になったら我の過去を話してやろう。それまで【コマンド?】に居させてもらう。だいたい何でも知ってるから聞いてくれ。】

 そいつは次第に薄れて身体の中に入ったと思ったら、自分の意識が朦朧としていった…

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