保健室ではフラグを立ててはいけない。それは、死亡フラグです!
「んっ、・・・ここは?あれ?俺、なんでベッドに。」
なぜか、俺はベッドで寝ていた。あれ確か教室でナイ・・・いや、みなちゃんと話していて、その後が・・・だめだ思い出せない。
「あら?目が覚めたのね。」
声の方に顔を向けると、そこには白衣を着た女の人が立っていた。どうやらここは保健室のベッドのようだ。
「えっと、あなたは?」
「私は乙藤煤樹、保健室の先生ってやつよ。よろしくね。」
「はぁ、よろしくお願いします。」
しかし、この先生も綺麗な人だなあ~・・・。見たところ歳は20くらいか?
美しい赤色の髪に、すらっとしたボディ。そして、なにより、琴原先生にも引けを取らない大きなおっぱい。眼福眼福。
「ところで、俺はなぜ保健室に?」
「あら、覚えてないのね。あなた、教室で机に頭をぶつけて気絶したそうよ。あなたのクラスの水上さんたちが運んできたときに話してくれたわ。」
「そうだったんですか。」
後で水上たちにお礼を言っとかないとな。
「もぅ大丈夫なんで、俺そろそろ教室にもどります。」
連続でサボるのはさすがにやばいだろうな。
「待って。」
?何か忘れ物でもしたのかな?
「はい?何でしょうか?」
「実は先生、こう見えても男の子が大好きなの。特に君みたいなカッコイイ子はね。どう?どうせ今から行っても授業には遅れるんだし、このまま先生とイイコトしない?」
おぉ!なんというムフフイベント。これは断る理由はないでしょ。
「そんなこと言うと本気にしちゃいますよ。」
「うふふ、私は本気よ。ちょうどここは保健室なんだし、時間的に生徒も来ないからちょうどいいじゃない。」
「なら、遠慮なく。」
乙藤先生が目を閉じ、俺の唇が先生の唇に触れようとしたその瞬間。
ガラガラ
「失礼します。櫛神君の様子を見に来たんですけど・・・」
ナイス?タイミングで水上登場。
今にもキスをしようとしている男子生徒と美人女教師。その現場に居合わせる女子生徒。最悪のシュチュエーション。
「水上!いや、えっと、その・・・これはだな・・・。」
俺では無理です。先生なんとかフォローを!
「ううっ。私をいきなり櫛神君が襲ってきて、今も無理やり唇を奪おうとして。ううっ。」
何を言いやがるんだこの女は!
「無理やり?!櫛神君、どういうことなの!?」
「いや、まて違う!誤解だ!」
「うううっ。」
「先生泣いてるじゃない!コレのどこが誤解なの?」
この女ぁ、泣いてるように見せて実は笑ってやがる!見事に水上からは見えないが、俺からはバッチリみえる。
「いやいや、これ演技だから。先生めっちゃ笑ってるから。」
「うううっ。」
「これのどこが笑ってるっていうの!?」
あぁ、クソ!なんで俺ばっかがこんな目に!
「うう・・・う・・・うははは。あっはははは。いやぁ~可笑しい。可愛い男の子をいじめることほど楽しいことはない。いやぁ~すまんな櫛神。それと水上も。」
やっと本当のことを。一事はどうなるかと思った。
「へっ?え?ってことは全部先生の演技だったってこと?」
最初から俺は違うと言っていたのに。
「まぁ、そういうことだ。可愛い生徒がいると、つい、いじめたくなっちゃうんだよなぁ~。スマンスマン」
「もぅ心配させないでください!本当に襲われたかと思っちゃったじゃないですか!」
「だからスマンと言っているだろ。とりあえず、櫛神の体は異常なし。早く教室に戻れ。」
なんなんだこの人?
「はぁ~・・・わかりました。それじゃあ失礼します。ほら、行きますよ琥珀君。」
「あ、あぁ。それでは失礼します。」
「おぅ。また遊ぼうな櫛神。」
丁重にお断りします。
「にしても、さっきはビックリしたわ。いきなりあんな光景を見せられたこっちは堪ったもんじゃないわよ。」
「あはは。ごめんごめん。」
「というか、本当に襲ったりしてないんでしょうね?」
「だから、そう言ってるだろ。」
本当はベッドインする気満々でした。スイマセン。
「まぁ、先生自身も認めてることだし大丈夫でしょう。」
そうこうしているうちに教室に着いた。
ガラガラ
「ただいま戻りました。」
「スイマセンご心配をおかけしたみたいで。」
「おぉ、二人ともお帰り。櫛神ぃ~。初日から連続で遅れてくるとはなぁ~・・・。放課後職員室へ来るように。」
「はぁ~。分かりました。」
不幸だ!
「さぁ、二人とも席つけ。授業を続けるぞ。」
そういうと先生は授業を再開し始めた。
俺はというと今回も途中から聞くのもムダだと思い、さっそく睡眠モードへ。
キーンコーンカーンコーン。
授業終了のチャイムで目が覚める。
3時限目が終了し、次は四時限目、実技戦闘の授業だ。
しかし、ここで問題が起きた。
実技戦闘は体操服に着替えて行うのだが、ここは女子高。男子の更衣室なんてあるはずもなく、ましてや代わりの部屋なんてあるはずもなかった。
「あのぉ~先生。俺はどこで着替えれば・・・?」
「おぉ!それは考えてなかったなぁ~。う~んどうするかなぁ~・・・」
大丈夫かこの学校!なんのプランもなく女子高に男子を入学させるなんて、どうかしてるぜっ!(ブラ〇ヨ 〇田 風)
「おぉそうだ!いいこと思いついた!」
琴原先生はそう叫ぶや否や、俺に黒い帯のようなものを差し出してきた。
「これでほかの娘が着替え終わるまで目隠ししとけ。そんでみんなが着替え終わったらお前が着替えろ。どうだ?いいアイデアだろ。」
琴原先生は胸を張ってドヤ顔をしていたが、先生、そんなこと逆に小学生でも思いつかないよ!誰だ!?この人に教員免許を与えた人は?
しかしながら、それしか方法がなさそうなので、俺は目隠しをすると自分の席でおとなしくしておくことにした。
「よし、目隠ししたな。みんなもう着替えていいぞ。」
周りからスルスルを服を脱いでいく音が聞こえる。
「うわぁ、そのブラ可愛い。」
「この下着新しく買ったんだ。可愛いでしょ?」
「みなちゃん、また胸おっきくなったんじゃない?」
やばい。あたりからの会話と生々しい着替えの音で俺のブ〇スター・ブ〇ードはスタンドアップしそうにぃ~・・・。
「ようし、全員着替え終わったな。それじゃあ、みんなグラウンドへ行くように。櫛神はなるべく早く着替えるように。」
着替え終わったようだが念のため他のみんなが出て行くのを待ってから俺は着替えることにした。
そして全員が出て行き、教室に俺一人になったので、着替えようとした。
そして目隠しをはずしたのだが・・・。
今回はあえて中途半端に終わらせてみました^^
感想やコメ気軽にバンバンください^^