入学式はフラグを立てる最高の場所。でも、転校の方がフラグは立つ。
アニメブームによりオタク化が進行した日本は、根からのオタクである俺にとっては最高の楽園だった。
毎日アニメやマンガ、ゲームに没頭し、俺は最高のオタクライフを満喫していた。
気まぐれで出た全日本アニオタ選手権ではまさかの優勝をしてしまい、俺は日本一のアニオタになった。
そんな俺にある日一通の手紙が届いた。
その手紙はあの有名な愁閃学院からのものだった。
最初は「なにかの間違いで送られて来たのだろう」と思い、一度は送り返そうとしたのだが、宛名はきっちりと自分の名前になってるし、住所や郵便番号だって紛れもなく自分のモノだったので、送り返すのはやめ、その手紙を読んでみることにした。
その手紙の内容は愁閃学院へのスカウトの手紙だった。
って、あれ? あそこって女子高じゃなかったけか?…っま、いっか。正直、女子高ってこととエリート高ってこと以外は何も知らねぇーし(笑)
「櫛神琥珀様へ。
あなた様のことは以前、出場なされていたアニオタ全国大会より存知あげております。
さて、いきなりなのですが本題に入らせていただきます。
あなた様はオタクハンターズについてご存知でしょうか?
念のためオタクハンターズ。通称オタハンについて説明させていただきます。
オタハンというのは…
というものでありまして、あなた様の能力をかって、あなた様には初の男性のハンターになっていただきたく、今回の手紙を出した次第です。
ご無理を言っているのは重々承知です。ですが、我々には時間がないのです。
どうか、あなた様のお力をお貸しいただきたい。
もし我々に協力していただけるのでしたら下記の番号にご連絡ください。
〇〇〇―△△△△―…
愁閃女学院 学院長 紫屋敷 薫子」
もちろん手紙を読む前は断わる気満々だったさ。
しかし、どうもその愁閃学院ってのは美少女だらけの学園らしいじゃないか!!。
男としてこんなチャンスは見過ごせん!!
俺は、最初の考えをまるで空き缶のように投げ捨て、俺は自分の携帯電話に手を伸ばし、愁閃学院の電話番号をプッシュしたのだった。
次話から本格的にスタートします。
コメや感想も気軽にください。よろしくお願いします