女子高は男のHEAVEN(笑)
私立愁閃女学院。
表面は普通の女学校と変わらぬ、いたって普通の女子高なのだが、その実態は急増したオタクに対抗するために設立されたオタハンのハンター達を育てる養成学校なのである。
まずオタハンについて説明しておこう。
オタハンとは…ここら辺はさっき説明したから飛ばして、もっと詳しく説明しよう。
オタハンにはオタハンになるための絶対条件がある。
1つは「オタクでないこと。」
そして、もうひとつが…
「可愛い美少女であること!!!」
この条件は「オタクの好物である美少女のならば更正させるのも比較的楽であろう」という考えからである。
つまり、愁閃女学院。そこは美少女だらけの学園なのである。
そして、学院を卒業した生徒は正式にオタハンとして認められ、企業に属し、学校や会社など、あらゆる所に派遣され、仕事をしなくなったオタクたちを更正させる。これがオタハンのシステムなのである。
オタハンは企業すると同時に実力を発揮していった。オタハンの活躍によりオタクの数はたった2年でピーク時の半分になった。このままいけばオタクの数はどんどん減少し、近いうちにはもとの日本に戻ると思われていた。が、しかし、やはりオタクも黙ってはいなかった。オタクたちはネットを駆使し同士を募り、オタハンに負けじと勢力を拡大させようとしていた。
そんな緊迫したオタクvsハンターの戦いが行われている現状を打破するため、オタハンはついに最終兵器をくりだすのだった!!
6月。梅雨もあけ、そろそろ夏が本格的に始まろうという季節。愁閃学院の門を新たにくぐった生徒がいた。
スラっとした長身の体に白い髪の毛をたなびかせるその人物は今日から愁閃学院の生徒になる人物であった。
しかし、その人物には大きな問題があった。
その人物は16歳の高校生で、アニメの全国大会で優勝するほどのアニメ好き兼オタクであり、そして、その人物の性別はまぎれもない男なのである。つまり、絶対条件をダブルで破っているのである
彼の名前は櫛神琥珀。
オタハンがオタクに対抗するため全国のオタクから選ばれた人類史上初の男性オタハン候補生なのである!
しかし、皆さんお忘れではないだろうか。
愁閃学院。そこは養成学校とはいえ、完全なる女子高であり、そこに新しく転校してきた琥珀は紛れもない男なのである。
女子高に一人の男。
そんなドッキドキのワックワクな中で琥珀はどのような生活をおくるのだろうか?
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