生徒会長キャラはだいたい最強
「ヒョウテキカクニン。ヒョウテキオトコ。フシンシャ!フシンシャ!ソッコクハイジョ。」
ん?あれ?どゆこと?今、不審者とか排除とか言ってなかった?
「あぁー!忘れてた!このロボット普段は学園の警備とかやってて、基本設定で男を認識すると自動で襲うようになってたんだった。」
いやいやいやいや!忘れてたじゃないでしょ。俺、今結構ピンチじゃないの!?
「いやぁ~めんごめんご。設定解除忘れてたわ。まぁ、一発入れたら止まるシステムはそのままだから、頑張って一発叩き込め!なぁ~に。他のよりちょっと課題が難しいだけだって。男のお前にはちょうどいいハンデだろ。ガンバ!」
こいつ、絶対他人事だと思っていやがる。
「フシンシャカクニン。モードヘンコウ。ブソウモードニヘンコウ。」
ロボットが何か言ったかと思うと、次の瞬間。
ウィ~ン。ガシャンガシャン。
「モードチェンジカンリョウ。ハイジョシマス。」
ロボットがものすごいパワーアップした。
さっきまで人型だったロボットの形は、腕が左右に3本、計6本の腕が生え、そのすべての腕に剣やら銃、盾に斧まで握られていた。
「あのぉ~先生あれ大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫。当たらなければ死にはしないから。」
つまり当たれば死ぬってことじゃないか!
「ハイジョハイジョ。」
ロボットはこっちへ猛スピードで突進してきた。
「うわぁーーー!」
勝ち目が無いと思った俺は、ロボットに背を向けてダッシュでグラウンドから逃げようとした。だが、
「って、重!腕が全然あがらねぇ。」
ガントレットが予想以上に重く、走ることが困難になっていた。
「ハイジョハイジョ。」
いつの間にかロボットは目の前まで迫っていた。
「あぁー!もう!やるしかねぇか!」
今からガントレットをはずして逃げることは不可能。ならば、正々堂々戦うのみ!一発だ。一発叩き込めば止まるんだ。
「うおぉぉーーー!!!。」
重たい腕をなんとか持ち上げ、出せる力のすべてを込めた拳をロボットに放った。が、
ガキン!
ロボットの盾によって、いとも容易く防がれてしまった。
「ハイジョ。」
ロボットが剣を振り上げる。反動で動けない俺はガーすることもできなかった。
絶体絶命だ。
ロボットの剣が目の前まで迫り、本気で死を覚悟したその時。
キン!
誰かの剣が俺をロボットの剣から守ってくれた。
「はぁーーー!」
ズバッ!
俺を助けてくれたそれはロボットの攻撃を跳ね返し、見事ロボットに斬撃を喰らわせ、ロボットを停止させた。
「あ、あの。ありがとうございました。助けていただいて。」
俺は助けてくれたそれに礼を言う。
「おぉ~い大丈夫だったか?」
向こうの方から先生が走ってくる。
「ん?お前は・・・」
それの存在に気づいた先生はそれに近づき話しかけた。
「お前、どうしてここにいるんだ?今はお前の学年は教室での授業だろ。」
学年って、言ってることは俺とは別の学年の人なのか・・・。
「窓から暴走しているロボットに襲われている生徒が見えたので。」
つまり、わざわざ助けに来てくれたのか。っと、それよりも。
「あのぉ~、先生?この方は?」
「あぁ、こいつは霧間蒼。お前らより1つ上の学年の戦闘クラスの生徒で、この学院の生徒会長でもある。」
青色の長い髪の毛に鋭い目。なにより、彼女から発せられる気迫が彼女が只者ではないことを証明していた。
「あの、改めて、わざわざ助けていただき、ありがとうございました。」
俺はもう一度彼女に礼を言う。が、しかし・・・
「先生。これはどういうことですか?どうして女子高に男子がいるのです!?」
「あれ?まだ3年生には知らされていないようだな。彼は櫛神琥珀。学院が新たな試みとして入学させた正式な生徒だ。」
そして、それから先生は俺が入学することになった経緯を会長に話した。
「なるほど、事情は理解できました。ですが、それは大きな間違いです。学院もバカなことをしたものです。よりにもよってこんな役立たずを入学させるなんて・・・。」
そこまで言われて黙っているほど俺はよく出来ていない。
「今の言葉は聞き捨てならないね。俺が役立たずだと?勝手なこと言うな!」
「いや、実際君はロボットに立ち向かってもかなわなかった。それどころか、最初は敵から逃げようとしていた。敵に背をむけるやつなど実際の現場では役にはたたない。今の君じゃ、ハンターになることはおろか、卒業すら危ういだろうな。」
「うぐっ・・・。」
返す言葉がなかった。
「母親が歴代最強だかなんだか知らないが、君はこの学院に必要ない。もっとも、その歴代最強も、今では隠居して実際には使えない役立たずになっているのだがな。」
!今のは許せない!
「俺のことはいくら悪く言ってもいい。けど、母さんのことを悪く言うのだけは絶対に許さない!今の言葉、即刻取り消せ!」
「ふん。そこまで言うのなら役立たずでないことを証明してみるがいい。この学園のルールに乗っ取り、君に【デュエロ】を申し込もう。」
「デュエロ?なんだそれは?」
学校説明にのってなかったぞ。
「それについては私が説明する。」
話を聞いていた先生が俺に説明をしてくれた。
「デュエロというのは、この学院における生徒同士の揉め事を解決する方法で、揉め事のだいたいはデュエロで解決しなければならない。デュエロを申し込まれた相手は必ず申し込みを受けなければならない。デュエロの形式はさまざまだが、基本的なルールとしてお互い条件を指定し、負けた方は勝ったほうの条件を必ず飲まなければならない。っと、まぁ。ざっくり説明するとこんなかんじ。」
つまり、お互いの条件を賭けて戦うってことか。
「なら、話は早い。俺が勝ったら俺を役立たずで無いと認め、母さんのことを前言撤回して謝罪してもらう。これが俺の条件だ。」
「ふむ、いいだろう。なら、今日の放課後、第一闘技場で、デュエロの形式は一対一の決闘形式にする。異存はないな?」
「あぁ。」
「なら、立会いは私がやる。」
先生はいつになく真剣な顔をしていた。
「それでは、放課後。楽しみにしているぞ。」
いや、まだ聞いてないことがある。
「待て。」
「なんだ?まだ用があるのか?」
「あんたの条件はなんだ?俺はまだ聞いていない。」
そう、まだ相手の条件を俺は聞いていない。
「そういえば言ってなかったな。そうだな・・・・考えておこう。勝負がついたときにでも言ってやる。」
まるで、自分が必ず勝つみたいな言い方をしやがる。
「ではな・・・」
会長は不適な笑みを浮かべると、グラウンドから去って行った。
「霧間蒼。絶対勝つ!」
俺は無意識に拳に力を込めていた。
「ねぇ。今話し聞いちゃったんだけど櫛神君、会長とデュエロするって本当?」
クラスの娘たちが心配そうに聞きに来た。
「あぁ、本当だ。」
「やめときなって。あの人はこの学院で最強の生徒なんだよ。櫛神君じゃ絶対に敵わないって。今なら謝ったら許してもらえるかもしれないし・・・ね?」
確かに、俺が戦っても勝てないだろう。でも。
「いや、会長とは戦う。それにデュエロは申し込まれたら断れないのがルールだろ?」
「けど・・・」
クラスのみんなが心配そうに俺を見る。でも、俺は戦う。
キーンコーンカーンコーン。
四時限目終了のチャイムだ。
「ほら、みんなチャイムなったから教室に戻って。早く着替えるように。」
先生に言われるままみんなは教室へ帰っていく。
俺はみんなよりさきに戻り、帰ってくるまでに着替えをすませて、昼休みなので、弁当を持って中庭へ向かった。
中庭の芝生で弁当を食べていると
「アンタ、会長に喧嘩売ったんだって?」
茉莉奈がいつの間にか俺の隣に座っていた。
「どうして知ってる?」
「噂になってるよ。今じゃ校内中その話題で持ちきり。」
さっきから30分くらいしか経ってないのにもう広まっているのか。
「アンタ正気なの?初日から会長に喧嘩売るなんて・・・」
確かに、はたから見たら馬鹿にしかみえないだろうな。
「でも、母さんのことを悪く言ったあの人は許せない。」
「相変わらずのマザコンね。」
「誰が!」
俺はマザコンじゃない!ただ、なにも知らないやつが母さんを語るのに腹が立つだけだ。
「でも、あんた最初から負ける気なんじゃないの?そんなんで大丈夫なの?」
茉莉奈も心配の眼差しを俺に向けてくる。
「大丈夫だって。それに俺は負ける気なんてない。昔言ったろ。ヒーローは絶対勝つって。」
「そのセリフを言うってことはアンタ。まさか・・・」
茉莉奈の声が少し変わった。
「場合によっては・・・な。」
「それほどのことなのね。」
「あぁ。」
数秒の沈黙。
「ともかく、決戦は今日の放課後だ。」
そう、決戦は放課後。
「絶対勝つ!」
俺は決戦に向けて気合いを入れなおすのだった。
次話、ついに会長と激突。
そして、今回ちょっとだけそれ風なことを言っていた主人公の隠された能力も明らかに!?
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