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第89回

「つまりは、あなたに霊力が宿ったから見えたのです。ほとんどの場合、強運の持ち主にしか霊力は宿りませんから、恐らくは玉があなたを選んだのでしょう」

「えっ! 棚の水晶玉には意志があるあるのですか?」

「ええ、ありますとも。現に私は、玉と霊力を通して会話することが可能なのですから…」

「そ、そうなんですか…。おそれ入りました。あのう…それと、気になることがもう一つあるのですが、お訊ねしても宜しいですか?」

「はい、どうそ。何なりと…」

「私が考えておりましたのは、棚の大玉が異様な光を発して渦巻いた時、この小玉も連動して同じように光を発するのでしょうか?」

 私は背広の上着に入れた小玉を取り出して訊いた。

「なんだ、そのようなことでしたか…。塩山さん、あなたのお考え通り、二つの玉は相互に意志を伝え合っておるのですよ」

「それは本当ですかっ!」

 私の声は幾らか熱を帯びていた。

「そんなことって、あるんですかぁ~」

 今まで黙っていたママが、二人の話に加わった、早希ちゃんはママと正反対で、聞いてらんない…とばかりに、ボックス席の方へ移動して座り込んだ。そして、いつものように携帯を手にすると、何やらいじくりだした。

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