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第42回

「まあ、信じるとしましょう。お告げの通りになればいいんですがねえ」

「いえ、必ず、なります。なるんです」

 執拗しつようなまでに沼澤氏は念を押す。そう云われれば私にも少しずつ、お告げのようになるかも知れん…という気持が頭をもたげてくる。

「あのう…それは、明日からでも起こるんでしょうか?」

「ああ、事象の生じるタイミングですか? それは一概に云えませんね。明日の場合もあれば、一週間後のことだってあるのです」

「たとえば、こういう場合に起こるとか、そんなのもないんでしょうね? …ないか。ちょっと、都合よ過ぎますよね?」

 私は訊ねた内容を自ら全否定した。

「ええ、そういった法則性は、私の知る限り、未だ、ございません」

「過去に私のような方がおられたようなことは?」

「あなたほど強運の持ち主ではございませんが、かなり強運をお持ちのお方は確かに、いらっしゃいました」

 その時、ママが私のほぼ空になったグラスを手にした。

「ダブル、もう一杯、作るわね」

「んっ? ああ、頼みます…。で、その方は今?」

 私は、なおも沼澤氏に踏み込んだ質問をしていた。

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