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第300回

「えっ?! …ああ、まあ」

『今日は大玉様のご意思をお伝えしようと、現れたような次第です』

「はあ、それはどうも…」

 お告げと私の間の心話が始まった。心話だから前の座席で運転をする秘書には聞こえない。飽くまでも心の会話であり、口は閉ざされたままだ。

『大玉様が申されるには、ここまでの道筋をつけてやったのだから、あとは塩山さん、あなたの力でどうにでもなるだろう…ということです』

「それは分かりますが、だから私にどうせよとか、仰せになったのでは?」

『いいえ、そこまでは申されておりません。今までのあなたなら、そんなお言葉もあったのでしょうが…』

「大玉様は、もう私に関与されないということでしょうか?」

『その辺りは私には分りかねますが、この後はあなたの力次第だと申されたかったのでしょう、恐らくは…。私を呼び出せるようになった、あなたなのですから…』

「そういうことですか…」

『ええ。まあ、そういうことです』

 なるほどなあ~と、私は得心した。要するに、あとはお前次第ということのように第一感、思えた。ただ、それがどうだというんだ、と私は巡った。そんなことだけで態々(わざわざ)、私の前へ現れる必要などあるのだろうか? とも思えた。

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