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282/317

第282回

「でしょ? やっぱり、かかってきた…」

 携帯を切ると、禿山はげやまさんはニタリ! と小笑いして、そう云った。

「ええ…、それにしても怖いですね。で、このあとの私はどうなるんでしょう?」

「いや、そんな先までの夢じゃあないんですよ。ただ、ここへ来られてお帰りになるまでの夢なんですから…」

「いやあ、それにしても正夢とは怖いじゃありませんか…。恐らく、沼澤さんが置いてかれた水晶玉の霊力によるものかと思われます」

「霊力ですか…」

「ええ、霊力です。禿山さん、馬鹿にせず聞いて下さいよ。今や私も、その霊力者の一人なんです。まあ、霊術師の沼澤さんのような上級じゃないんですがね」

「えっ! 塩山さんが、ですか? そりゃ、すごいじゃないですか。で、どんなことが?」

「ははは…、云うほどの大したこっちゃないんですが、今のところは…」

「もったいぶらないで云って下さいよ」

「分かりました。…笑わないで下さいよ。お告げのことは、いつやらもお話ししてましたが、こちらからコンタクトをとれるようになったんですよ」

「お告げを呼び出せる、ってことですか?」

「ええ、お恥かしいんですが、まあ、そんなところです」

 私はドヤ顔ではなく、謙遜して自重ぎみに云った。

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