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第271回

「お呼びしたのは他でもないのですが、ひとつご相談したいことが生じましたもので…」

 私は最近、心にわだかまっていたことをお告げに聞いてもらおうと思っていたのだった。

『えっ? どのようなことでしょう。ご相談に乗れるようなお話でしょうか?』

「相談などと…。私のザレ言を聞いていただけりゃ、それでいいんですよ」

『はあ…。とりあえず聞かせていただきましょう』

「実は、小菅こすが総理がまた新たに新戦略を発案されましたので、弱っているんですよ」

『もう少し具体的にお願いします』

「来年度から、予算計上の骨組みを抜本的に、・・というより根本から見直そうと躍起になっておられるのです」

『と、いいますと?』

「日本が膨大な額の累積債務におちいっていることは、ご存知ですよね」

『ええ、それはむろん、知っておりますが…』

「総理は、この増え続ける累積債務を何とかしよう、とお考えなのです」

『なるほど! どのようにして、ですか?』

「少し話が小難こむずかしくなるのですが、簡単に云えば、予算成立までのプロセスを変えようという訳です」

『ほう…、ご奇特な。あなたが云おうとされていることは、すべて理解できますが、たしかにお難しい…』

 お告げは意味深に語尾をぼかした。

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