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242/317

第242回

その時、胸の携帯が激しくバイブした。こんな時間に電話とは…。私にしては珍しかった。

煮付につけだよ。しばらくぶりだなあ~。どうだ、元気にしてるか?」

「わあ~、先輩でしたか。どうも、ご無沙汰しています。どうかされました?」

「んっ? まあな。…カラオケか? えらにぎやかじゃないか」

「ああ…今、行きつけのスナックですから」

「なんだ、そうか…。なら、あとからにしようか?」

「いえ、別に…」

「いいのか? それなら簡略して云っておく。詳しくはいずれまた、ということに…。それじゃ、さっそく用件だがな、この前と同じだ」

「えっ? この前って…。内閣はもう終わったんですよね?」

「それがだ…。小菅こすが内閣がまた復活しそうな雲行きなんだ」

「まさか…。それは本当ですか?」

「お前に嘘を云ってどうする。まあ、いろいろ、あってな」

「そうでしたか。…それで、私にどういった?」

「今度は文科大臣だ」

「文科大臣? 文科大臣って文部科学省のですか?」

「ああ、その文科省だ」

 私はしばらく絶句した。ママが怪訝けげんな顔でこちらを見ていた。カラオケ連中はお構いなしに盛り上がっていた。

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