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第225回

 その後、積もり積もった世間話をしばらくしていたが、話は突然、私のことが中心となった。

「大臣様のことなど、新聞かテレビで知る程度ですが、大変なんでしょうな?」

「えっ? ああ…まあ、そうですね。事務のパイプは事務次官、政治方面は政務次官がいますし、副大臣もおりますから、まあ直接、報道される問題を除けば、暑からず寒からずですよ。ただ、私の場合は例外で、毎日が必死ですがね。ははは…」

「いやいや、ご苦労さまです、本当に…」

 沼澤氏はペコリと私に頭を下げた。

「やめて下さいよ、沼澤さん。私など大臣のうつわじゃないんですがね。まあ、今云った他の方々もいますし、いざとなりゃ、玉にお伺いをたてる方法もありましょうし、なんとかやってるんですよ」

「米粉プロジェクトは世間で今、好評ですが、どんな塩梅あんばいでしょうな?」

「はい、私が煮付につけ先輩から大臣を引き受けたのも、そのプロジェクトがあったからですが、小菅こすが総理の提唱事業ですしね」

「なるほど…。ところで話は変わりますが、ご自分からコンタクトは取れるようになりましたか?」

「ええ、お蔭さまでなんとか…」

「ほう、それはよかった」

 沼澤氏はマティーニをチビリと口に含んだ。

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