表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
211/317

第211回

『いつか、これからのあなたの映像をお見せしたと思います。今のあなたなら、それも夢じゃなく現実に起こりうるとお信じになると思いますが、いかがですか?』

 私は応接セットの長椅子へドッテリと座り込んだ。

「はあ、それはまあ…。国連本部で演説していた映像なんか有り得ない! と思っておりましたが、そうでもないようです…」

『そうでしょう。このまま進めば、あなたはそうなるはずです。もちろん、私が念力をまた送れば、の話ですが…』

 またニラレバいための会話か…と一瞬、思えた。

「ということは、もし念力を送らなければ、そうはならない、ってことでしょうか?」

『はい、そういうことになります…』

「生意気なことを申すようですが、そのようなことを、あなたがお決めになる権利はないと思います。私はあなたの木偶でくじゃないのですから…」

 私は意を決して、きっぱりと気持を伝えた。

『なるほど…。その云い分にも一理ありますね。親玉様へうかがいをたて、考えたいと存じます』

「親玉様って…そんなの、おられるんですか?」

『おられるのです。人間界のあなた方には到底、考えられない、云わば人間の科学では説明がつかない世界が現実にあるのですよ』

 玉はいつもよりおごそかに語った。私は、おられるんだ…と、思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ