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第196回

「そうか…。いや、私も少し疲れているようだな。つまらんことで呼びたてたね。すまん、もう戻っていい…」

「プロジェクトで奔走ほんそうされてましたから、かなり疲れがまっておられるんだと思います。少し、お休みを取られれば…」

「んっ? ああ…。そうも云ってられないが、まあそのうち、ゆっくりさせてもらうよ」

「はい! それじゃ私は、これで…」

 児島君は何事もななかったことに気をよくしたのか、少しテンションを上げて出ていった。彼の手前、疲れだと云ってみたものの、私の心の内では消えた十日間のことで頭が一杯だった。十日間が消えたのは私だけなのか…と思うと、決裁も進まなかった。その時、お告げの声がした。

『なにも悩まれることなどありません。ほんの十日ほど地球時間を早めてみただけです。ただ、あなただけは以前の時空の中で動いています。それは、あなたがすでに霊能力者だからです。普通一般のお方とあなたは少し違うのですよ。だから、あなただけは除外したのです。現に、こうしてあなたは私と話が出来る。塩山さん、あなたはもう、地球を救う世界でただ一人のすごいお方なのですよ』

「云っておられることが、よく分かりません」

『そのうち、すべてがわかりますよ、近いうちにね…』

 ふたたび大異変が起き、私は翻弄ほんろうされるのかと思うと、少し不安になった。大臣の話だけでも充分、翻弄されている私だった。

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