表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
192/317

第192回

「…でしたら、これからが大変だということですな、そのニラレバは」

「ははは…そうです。マーボ豆腐のように甘辛い話になれば困りものですがね」

「塩山さんも上手いこと云われますなあ。マーボ豆腐のように甘辛いか…。ははは…。どちらでもない中間・・を狙われる訳ですな?」

「中間と中華料理の中華ですか? これも上手い!」

 この日の監視室は、さながら中年おじさんと老人のつたないダジャレ合戦の様相ようそうていし、笑いが絶えなかった。

 いつものパターンでA・N・Lで軽い朝食を取ったから空腹ではなかったが、妙に身体が、けだるかった。やはり昨夜、熟睡できなかったからか…とも思えた。禿山はげやまさんに送られて監視室を出ると、私は部長室へ向かった。課長の時とは、ここが大きく違うのだ。というのも、課長席は社員達と同室だから、必然的に多くの視線を気にせねばならない。そこへいくと、部長室は他人の目がないから極楽だった。私は部長室に入ると席には着かず、背広上衣だけを椅子にかけ、応接セットの長椅子で横になった。そして、しばらく微睡まどろんだ。いや、微睡んでいたのだろう。それからどれぐらいの時が流れたのか、記憶にはない。突然、携帯のバイブが震動し始め、私は目覚めた。携帯のバイブがなければ、私はまだ眠っていたに違いなかった。電話は煮付につけ先輩からだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ