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第166回

「塩山君、こりゃ我が社にとって大事おおごとじゃないか。返事はどうするつもりなんだね?」

「はい、先方は十日後にもう一度、電話すると云ってられたのですが…」

「十日後か…。そうなると、社長に取締役会を早急に開いてもらうよう進言せんといかんな。…これは忙しくなる!」

「はいっ! よろしくお願いいたします」

「それにしても、煮付につけ代議士と昵懇じっこんとはなっ! こりゃ、君の覚えもめでたくなるぞ」

 専務は私の社内における役員の評価が高まると、暗に云った。

 その日は煮付先輩のことで頭が一杯で、決裁もとどこおりがちだったが、ようやく退社の時間が近づき、ホッとしていた頃、みかんのママから電話が入った。上手くしたもので、第二課とは違い、すでに部長室を与えられている私だったから、辺りの目を気にするという心配はまったくなかった。

「ママでしたか…。ちょっと最近、寄れてなかったですよね」

「そうよ! ほほほ…。お見限りは嫌だからねぇ~。それよりさあ、今日、沼澤さんが店へ寄るって。つい今し方、電話があったの。もし都合よかったら、来ない?」

「沼澤さんかぁ~。ご無沙汰してるなあ。…はい、都合がつけば、行きます」

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