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第159回

「そう云われれば、そうだけどね。この話は当分、二人の秘密にしておこう。他の者が聞けば、何を云われるか分からないよ」

「ええ、それはまあ、そうです。別に悪いことをしている訳じゃないんですけどねえ」

「そりゃ、そうだけどさあ。世界の常識ではあり得ない話を私達はしてるんだからさあ」

「…確かに」

「私自身も、この先どうなっていくのか皆目、見当もつかないんだよ。すべては、玉のお告げ次第という訳さ」「その、お告げを部長は聞かれたんですね?」

「ああ…、三度ばかりね」

 私はそう云いながら背広上衣のポケットから小玉を取り出した。児島君が手にする小玉となんの違いもないように思われた。だが、玉から送られる霊力の強さはあきらかに違っていた。その証拠は、次のひと言で決定的となった。

「どう見ても、同じ小玉なんだけどなあ…。君の小玉は光ったことがあるのかい?」

「えっ? この玉、光るんですか? 光るって、どうなるんでしょう、よく分からないなあ。電球のように輝く、とかですか?」

「いや、ならなければ、それでいいんだ。いてみただけだから…」

 児島君の小玉は異様な光で渦巻いたりはしない…と分かった。

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