表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
134/317

第134回

「そうでしたか…。一連のことを沼澤さんに一度、話してみようか…と思ったりしてるんですよ。どうもこのままじゃスカッとしなくて…」

「さっきも云ったけど、そうした方がいいわ。私もさあ、三日前に沼澤さんが来られた時に、ちょっといてみたのよお」

「ほう、ママが…。何か変わったことでもあったんですか?」

「あった、ってもんじゃないのよ。ねえ、早希ちゃん」

「そうですよね。あんなこと、まぐれで起きることじゃないもん」

「いったい、何があったの?」

 私は早希ちゃんの方へ顔を向けて訊いた。

「いつだったかしら? 宝クジの話、ママから聞いたでしょ。憶えてる?」

「ああ…。ママが小口を当てたって話ですか?」

 今度はママの方へ顔を向け、私は云った。

「そうなのよお~。それがさあ~、ひと口じゃないのよ、今度は!」

「えっ! 一等とか、ですか?」

「馬鹿ねぇ~。そんなの当たる訳ないじゃないの。やっぱり小口だったんだけどさあ。…でも、組違いのが三枚。三枚よぉ~!」

 三枚と云うところを強調してママは云った。

「組違いで三枚とは、馬鹿当たりじゃないですかぁ~!」

「わぁ~!」

 隣の児島君も驚きの声をあげた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ