表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/317

第133回

「沼澤さんの話のとおりなら、ありよね」

「あり、ですか…」

 今一、理解できないのか、児島君は怪訝けげんな表情でたずねるでなく云った。

「沼澤さんですか…。一度、いてみてもいいですねえ。いやね、ママに云われるまでもなく、なんか不気味な感じがしたんです」

 事実、私にも児島君の身の上に起きた内容が尋常でないハプニングのように思えていた。

「それがいいわよ。それにしても、こちら、なかなかハンサムじゃないっ!」

 ママは私の話より初顔の児島君の方が気になるらしく、話題を変えようとした。

「そうでしょ。我が社のホープです。今後ともよろしく。あっ! 四月から俺の変わりに接待で来ると思いますから、その節は同様によろしく頼みます。おいっ! 君からも頼んどけよ」

「その折りは、よろしくお願いします」

「そぉ~。…じゃあ、満ちゃんは?」

「ご心配なさらなくても寄りますよ。ただ、会社関係は外れることになると思いますが…」

「あらっ、満ちゃん出世するんだっ!」

 早希ちゃんが攻撃を開始した。私は防戦に努めた。

「そんな大したこっちゃないさ。だいいち、正式な辞令はまだ出てないんだから…。それはそうと、さっきの話だけど、沼澤さん、最近、来る?」

「ええ、二日ほど前にこられたわよ、ねえママ?」

「正確には三日前の土曜ね」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ