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あなたに愛されることは望みません。

作者:藍川みいな

ブルーク公爵家の長女に生まれた私は、幼い頃に母を亡くした。父に愛されたことなど一度もなく、父が後妻を迎えると、私は使用人用の住まいに追いやられた。

父はこの国で、一番力を持っていた。一国の王よりも。
国王陛下と王妃様を殺害し、王太子であるアンディ様を国王に据えた。両親を殺され、12歳で国王となったアンディ様は、父の操り人形だった。
アンディ様が18歳になると、王妃になるように父に命じられた。私の役割は、アンディ様の監視と彼の子を産むこと。
両親の仇であるブルーク公爵の娘を、愛することなど出来るはずがない。けれど、私はアンディ様を愛していた。自分が愛されていないことも、愛されない理由も、愛される資格がないことも分かっている。愛されることなど、望まない。
父親がどんな人間かは、私が一番良く分かっている。父は母を、殺したのだから……。

彼に愛されなくても、彼を守るために私は王妃となる決意をする。王妃となってまもなく、アンディ様は愛する人を見つけたからと側室を迎えた。


設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
アルファポリス様にも投稿しています。
4、側室
2024/02/13 20:45
5、彼を守る為に
2024/02/13 21:00
6、厨房に潜入
2024/02/13 21:21
7、犯人は……
2024/02/13 21:21
8、優しい味
2024/02/13 23:16
9、リジィの本性
2024/02/13 23:16
11、憎めない存在
2024/02/14 00:01
14、全てを知った後
2024/02/14 00:10
15、新たな味方
2024/02/14 09:06
16、計画開始
2024/02/14 09:07
17、覚悟
2024/02/14 09:08
21、出発
2024/02/14 15:47
22、手紙
2024/02/14 15:48
23、再会
2024/02/14 19:05
24、愛される幸せ
2024/02/14 19:14
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