第599話 謎だらけの美味しいお菓子
「おっけー、始めて!」
「リュ〜!」「「「リュ〜!」」」「ぉ、ぉ〜」
パーンの号令で梁を固定する作業が始まった。
綺麗な緑色のドラゴンに戻ったエメラルディアさん。
右手で柱に渡す梁の木材を支え、左手にはそれを釘打ちをするパーンたちを乗せてくれている。
【ミッサマ】「これは重機w」
【カリン】「やっぱり人手(?)あると違うね〜」
【デイトロン】「<島の大工さんたちに♪:5,000円>」
【リーパ】「あっさり建て終わりそうや〜ん」
etcetc...
基礎の部分は自分で念入りに作ったし、残りの作業で大事なのは、この梁を渡す作業ぐらいのはず。
四方に梁を渡し終われば、次は補強にしっかり筋交いを入れて、その後で屋根に手をつける予定。
「じゃ、まずは南の島へ行ったことを話すよ」
『はぃ』
南の島でコボルトが活発に活動してるって話を聞いて、友人のナットに調べてもらったこと。
迷いの森ってのがあって、そこを突破するにはキジムナーの真偽を見通す力が必要だろうと推測。
ガジュたちに任せても良かったんだけど、やっぱり自分の目で見たいっていうのがあって参戦したことを話した。
【マットル】「俺も行きたかった……orz」
【ニレノ】「ミオンちゃんは?」
【エムデイク】「キジムナーと知り合いって認識でおk?」
【ロガッポ】「今後も来ますか?」
etcetc...
『ぁ、私は行く予定はないです』
「俺は離島の互助会の話が進めば、どこかで顔合わせとかしないとって思ってるんで。いつになるかはまだ全然ですけど」
そう答えつつ、次の梁の準備を。
エメラルディアさんとパーンたちも次の場所へと移動していく。
「リュ〜」
「さんきゅ。次はこれね」
結構な重さの木材。リアルだと一人じゃ絶対に持ち上がらないよな、これ。
STR上げてるおかげもあるし、重力魔法の減重を掛ければ軽くなるし。
「リュ?」
「うん。おっけー」
「ぁぃ」
場所があっているかを確かめたら、あとはお任せ。
えーっと、話の続きは……ガジュたちとの関係はスルーでいいや。想像にお任せしますってことで。
「あ、そうだ。調味料と調理器具関連なんですけど、前に話したとおり、詳しい人にお任せすることになりました」
その発表に盛り上がるコメント欄。
知ってるわけじゃなさそうだけど、みんながマスターシェフさんを予想してるし……
『どなたか発表しますか?』
「うん。オッケーもらってるし、みなさんの想像通り、マスターシェフさんです。ある程度お任せしちゃうつもりなんで、お酒以外にもコハクとかは出せるようになるかなって」
【シェケナ】「キター♪───O(≧∇≦)O────♪」
【ペーター】「リヴァンデリで島ワインが飲める可能性が!」
【マスターシェフ】「光栄だよ。こちらこそよろしく!」
【クロムル】「どれくらいの量になるのん?」
etcetc...
歓喜のコメントとすごい数の質問が流れていって、これはもうミオンに任せるしかないかな。
ちょうど二つ目の梁が終わったみたいだし、落ち着くまでの間、次の作業の準備をしよう。
「さんきゅ。次はこの木材ね」
「リュ〜」「ぁぃ」
三つ目の梁を渡す作業に取り掛かってくれる。
四つ終わったら休憩いれて、そこで質問タイムにしよう。
「そろそろいいかな?」
『ぁ、はぃ』
ミオンが質問コーナーの方に誘導してくれたおかげで、コメント欄も落ち着いたかな。あとはガラスの話だっけ。
「ステンドグラス用の廃棄ガラス、追加発注分も受け取りました。ありがとうございます」
緑金インゴットおよそ4分の1で、木箱5つ分のガラス瓶をゲットできて、こちらとしては大満足。
おまけでつけた、小さい木彫りルピも好評なようで、次からもつけようかな。自作複製ですぐだし。
食器やお酒の瓶とかも作ってみたいところ。ナットに頼んでた水晶鉱石もそろそろ届くはず。とはいえ、ステンドグラスが最優先なので、
「赤と黄色の色ガラスの情報は引き続き募集中です。よろしくお願いします」
『お願いします』
【ユウセン】「調査は任せろ〜! バリバリ!」
【ミイ】「今、文献をあさってます!」
【コメット】「気長に待ってほしす……」
【ユーミ】「他にも調べることあったら言ってほしいっす!」
etcetc...
こんなところかな?
さて、最後の梁は俺も手伝って、さくっと終わらせよう。
………
……
…
梁を四つ渡し終わったところで休憩に。
草むらにみんなで腰を下ろす。
「じゃ、いただきます」
「リュ」「「「リュ〜」」」
「ワフ」「「バウ」」
今日のおやつは自作のシベリア。
何か新しいおやつ作れないかなあと調べてたら、卵、小麦粉、砂糖、蜂蜜でカステラが作れるなあと。で、あんこを挟めばシベリアの完成。
『新しいお菓子ですね』
「うん。知ってる人多いと思うけど、島の食材で作ったシベリアです」
【チョコル】「カロリーの塊キタ!」
【アシリーフ】「アズキ、島にもあったの!?」
【カルセルン】「料理関係のスキルレベルいくつです?」
【コクド】「鑑定鑑定鑑定鑑定」
etcetc...
「えーっと、アズキはナットからもらったのを島で栽培してます。まあ、パーンたちに任せっきりだけど」
『トーストに乗せただけでもすごく美味しかったですよ』
作ったときに料理マスタリーと製菓マスタリーのスキルレベルが6になって、薬膳マスタリーに追いついたんだけど、これって普通は逆なんじゃ?
あ、そういえば鑑定してなかった。
【(仮)シベリア】
『ウリシュクが作ったアズキの餡を、妖精のカステラで挟んだもの。(解説修正、追記可能)
効能:MP回復1分ごとに+10(1時間)
料理名:(未定)、作成者:ショウ』
【ムシンコ】「シベリア???」
【ダサトシ】「MP回復!?」
【ナイトニ】「本土の羊羹より回復力も高ぇし長ぇし……」
【モグリン】「カステラだけでもやばそうじゃんねえ」
etcetc...
名前の由来って地名のシベリアに由来してるんじゃなかったっけ?
ゲーム内でも『シベリア』って名前になってるの、すごい違和感あるな……










