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もふもふと楽しむ無人島のんびり開拓ライフ ~VRMMOでぼっちを満喫するはずが、全プレイヤーに注目されているみたいです~(旧題:Iris Revolution Online)  作者: 紀美野ねこ
碧落一洗

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第562話 島民みんなご招待

土曜日

「留守は任せてくれ」


「お願いします」


 土曜のお昼過ぎ。ミオンは習い事で不在なので、かなり久々のソロプレイ。

 翡翠の女神の木像は昨日のうちにほぼ完成してるし、今日は気楽に山歩きをして、港まで行ってトゥルーたちとご飯にする予定。


「よし、行こうか」


「ワフ!」「「バウ!」」


 久しぶりの遠出の散歩にルピたちのテンションが高い。

 屋敷を出て教会へと向かう途中で、


「リゲルー」


 そう声をかけると、水路の方にある木陰で休んでいたリゲルが、すぐに起き上がって走ってきた。

 その背に乗っていたラズが俺の肩へと飛び乗る。


「クル〜♪」


「ブルル」


「ワフン」


 鼻先をタッチさせて挨拶を交わすリゲルとルピ。


「山の展望台経由で港まで行くけどついてくる?」


「クルル♪」「ブルルン♪」


 もちろんとリゲルも頬を寄せてくるのでしっかり撫でる。散歩に行くだけだし、馬具をつける必要はないかな。

 のんびりと教会まで歩いてくると、教会のまわりを掃除してくれてるケット・シーたちの姿が見えた。


「いつもありがとう」


「「「ニャ〜」」」


 シャルの姿が見えないけど畑にいるのかな?

 ケット・シーたちとタッチを交わしつつ裏手へと向かうと、ちょうどパーンと話し合ってるところだったっぽい。


「リュ〜」「ニャ!」


「二人ともおつかれ。何かあった?」

 

「リュリュ?」


「ああ、こっちの畑を全部グレイプルにか。いいんじゃないかな。ワインは竜族の人たちも欲しがってるし」


 余った分は本土で売りに出せば、買ってくれる人もいるだろうし。

 次の販売はワイン多めにして、たくさんの人に行き渡るようにしよう。


「ニャ?」


「うん。ちょっと散歩がてら山を通って港まで行こうかなって。二人も来る?」


「リュ〜!」「ニャ!」


 もちろんってことで、二人も一緒に来ることに。

 まあ、帰りは転移魔法陣と転移で一瞬なので、夕方まで向こうで遊んでこよう。


 ………

 ……

 …


「ニャフン!」


「いや、すごいな。ありがとう、シャル」


 ドヤ顔で倉庫の中を見せてくれるシャル。

 醸造が終わって保管されてる酒樽が30近くになっている。どうりでちょくちょく樽の増産をお願いされるなあと。

 でもまあ、これなら前にバーミリオンさんがきた時に、もっと持っていってもらった方が良かったな。


「ニャニャ?」


「うん。ここにあるやつは、屋敷の方に移そうか」


 アージェンタさんたちが好きなお酒はプレゼントするとして、あとは料理用に少しずつあればいいし、余った分は売りに出しちゃっていいだろう。


「ニャフ」


「ああ、それなんだけど……」


 今日から手分けして運びますというシャルに、インベントリから転移魔法陣を取り出して設置してみせる。

 これで、ここから屋敷の裏手までは一瞬で運べるので、それでずいぶん楽になるはず。


「ニャ?」


「うん。しばらく、そうだな、来週まではここに置いておくよ」


 サバナさんの騒動があったし、今日はミオンが現地からライブもするし、島の北側の探索はもう少し落ち着いてからにしよう。その前日に回収にくれば間に合うし。

 これがあれば、スウィーがいなくても屋敷に来れるし、トゥルーにも伝えておかないとなんだけど……


「キュ〜!」


 トゥルーがいつものように飛びついて来た。

 その後ろには、トゥルーを呼びにいってくれたパーンがいて、年長のセルキーと何か話をしてるっぽい。


「ごめんな、久しぶりで」


 お詫びってわけでもないけど、転移魔法陣をしばらくこっちに置いておくことを話す。

 パーンもいるし、酒樽のやりとり以外にもどんどん使ってもらいたい。

 それと、


「また後で誘いにくるから、みんなでご飯食べに来てくれる?」


「キュ〜♪」


 ミオンの話でお祭り騒ぎになるだろうし、セルキーたちにも来てもらいたい。クロたちギリー・ドゥーたちも呼ばないとかな。

 あ、そうだ。トゥルーたちに聞こうと思って忘れてたことがあったんだった。


「えーっと、屋敷がある場所から……」


 説明しづらいので、A4サイズの薄い石壁を作り、その上に刻印筆で島の地図をざっくり描く。

 トゥルーたちが島の北西にある小島のことで、何か知ってたりしないかなってだけなんだけど……


「キュ?」


「キュキュ〜」


 後ろにいたセルキーにも聞いてみてくれるけど、彼も何も知らないらしい。

 まあ、前に北端の塔の崖下や、南の砂浜まで行ったけど、どっちも初めて来た場所って感じだったもんな。


「キュキュ」


「うん。もし何か、この島の周りで知ってることがないか、みんなに聞いてみてくれるかな?」


「キュ!」


 かなり昔なんだろうけど、ここの港には人がいたはずだし、その当時の何かが残ってたりすると面白いんだけどなあ。


 ***


「今日、お披露目する翡翠の女神の木像は、明日にでもエメラルディアさんに運んでもらおうかと」


「了解よ。ただ、いつかは伏せてほしいわね」


 ベル部長曰く、エメラルディアさん見たさや、翡翠の女神の木像見たさに、南の島に来たがる人がすごく増えるだろうからと。

 エメラルディアさんは性格的にもアレだし、こっそり輸送してもらって、受け渡しはガジュたちにお願いした方がいいかな。


「こんばんはー。今日はいよいよですがー、緊張してませんかー?」


「はぃ。大丈夫、です」


 そう答えるミオンだけど、やっぱりちょっと緊張してるかな。

 今日はずっと島からのライブになるし、俺がリードしていかないとだよな。


「いつもと違うライブになりますのでー、少し早めにリハーサルしておきましょー」


「「はい」」


 ………

 ……

 …


「うん、いい感じ」


 今日は屋敷の裏庭からスタート。

 花壇をバックにいつも使ってるシンプルな椅子に座ってもらっている。


<いいですねー。パッと見た感じだと、いつものスタジオに見えますよー>


 ライブのカメラはミオンがメイン。

 そこからヤタ先生はいつもどおり、俺たちのフォローとコメント欄の監視をしてくれる。

 ミオンからアルバムの話があって、いつものように俺とルピを呼ぶと……っていう仕掛け。


「〜〜〜?」


「スウィーも声が掛かるまで待っててね」


 グッとサムズアップを返すスウィー。

 なんか、何をやってるのか理解してそうなんだよな、スウィーって……


<あと3分ですよー>


「じゃ、いつも通りで」


「はぃ」


 握っていたミオンの手を離し、テーブルから離れる。

 うん、やっぱり俺も緊張してきた……


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