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第410話 島の北端

『それでは、さっそく島に繋ぎますね。ショウ君、ルピちゃん、島のみんな〜』


「ようこそ、ミオン」


「ワフ!」「〜〜〜♪」「キュ〜!」「クルル〜♪」


 今日のスタートは小型魔導艇の船上から。

 灯台の近くに停泊中で、これから島の北側へと向かう予定。

 搭乗してるのは、ルピ、レダ、ロイにトゥルーと年長のセルキー3人。そして、定位置にはスウィーとラズ。


【ガーレソ】「おお、船きた!」

【リーパ】「今日も漁業なん?」

【ディアッシュ】「外海進出!」

【ニュード】「シャル君たちいない?」

 etcetc...


『今日の予定をお願いします』


「えっと、これから島の沿岸を進んで北の端まで見てこれたらなあって感じです。シャルたちは海に落ちた時のことを考えて留守番してもらってます」


 シャルたちケット・シーも泳げるそうだけど、あんまり得意でもないらしい。

 それと人数が多いと、全員に目が届かなくなるのも怖いし。


『時間はどれくらいかかるんでしょうか?』


「うーん、30分ぐらいかな? なんで、のんびり質問とかに答えつつで」


『はい!』


 一応、景色とかも楽しめるけど、そればっかりってわけにも行かないだろうし。

 で、この時間でギルド設立についてどう思うかを聞いてみようかなと。


【ジョント】「トゥルー君が持ってるのって例のトライデント?」

【ナタイ】「お屋敷どうなったの?」

【ナイトニ】「最近作った料理とか教えて〜(^人^)」

【ツバイ】「シャル君たちって普段はどうしてるの?」

 etcetc...


 質問がざーっと流れていくのを横目に見つつ、俺は運転に専念。チョイスはミオンに任せてるし。

 船は湾の外へと出て、崖を左手に北上していく。


『では、最初の質問です。トゥルー君が持っているかっこいい武器について教えてください』


「あ、うん。前に、セルキーたちにトライデントをって話をしたと思うけど……」


 まずはトゥルーのために作ったけど、それが体に合わなくて……っていうあたりをざっくりと説明。

 トゥルーのトライデントは王子様ということで、特別に豪華なやつにしたことも。


『鑑定結果を見せてもらっていいですか?』


「え? あー、うん。トゥルー、ちょっといい?」


「キュ〜」


 船首付近に立っていたトゥルーを呼んで、手にしているトライデントを鑑定。


【海豹王のトライデント】

『戦闘や漁具として使用する三叉槍。軽銀鋼、魔銀、金で作られており最高品質。(解説修正、追記可能)

 攻撃力+32。槍+1。

 作成者:ショウ』


【キンコジ】「装飾、めっちゃ凝ってる!」

【ギュイドン】「海豹ってアザラシだからか!」

【デンガナー】「ええやんええやん〜」

【デイトロン】「<トライデント鑑賞代:5,000円>」

 etcetc...


 まあ、名前にあんまり突っ込まれなくて良かった。ちょっと恥ずかしいけど。


「ありがとな」


「キュ〜♪」


 頭を撫でて、また周囲の警戒をお願いすると、船首付近へと戻っていくトゥルー。

 その後は最近作った料理の話とか、もらったレッドマルスでお酒、レッドシードルが作れた話とか。

 ちなみにレッドシードルは、巨人族も作ってるそうで、大人の女性プレイヤーには大人気なんだとか。


「お、そろそろ川が見えてきたかな」


『試運転であの川のところまでは行ったんですよね』


「そうそう」


 河原に上陸して、そこでフロスコットンを見つけたことや、遠くに馬っぽい生き物を見かけたことなどを。

 そっちの様子はまだ短編にもあげてないので、そのうちってことで。


「この川から先は、まだ行ったことがない場所だけど……あそこが島の北端かな?」


『はい、見えます!』


【フェル】「と見せかけて?w」

【メイケ】「南の海岸からスタートでしたよね」

【デイトロン】「<祝! 北端発見!:5,000円>」

【マーシー】「一人でよくここまで進んだねー」

 etcetc...


 本当、一人でスタートして……いろいろあったけど、島の北端まで行けるなんてなあ。

 そんなことを考えてると、モンスターとか出てきそうだけど……


「トゥルー、モンスターとかいない?」


「キュキュ〜」「「「キュ〜!」」」


「大丈夫だって」


『順調ですね!』


 左手に見える崖は段々は北端に近づくにつれて高くなっていて、その上は樹々に覆われている。

 時間的にはここをぐるっとまわったあたりで、Uターンして戻るかなってところだけど。


「えっ!?」


『あ!』


 最北端の崖上に突如現れたのは搭?


【古代遺跡を発見しました!】

【古代遺跡発見:5SPを獲得しました】


【シェケナ】「キター♪───O(≧∇≦)O────♪」

【デイトロン】「<祝! 古代遺跡発見!:5,000円>」

【コクド】「こっちもワールドアナウンス流れた!」

【リーレーン】「やらかしキタコレ!」

 etcetc...


「トゥルー! 警戒強めで!」


「キュ!」「「「キュ!」」」


 これ確かベル部長が古代遺跡の塔を見つけた時と同じかな?

 船速は維持したまま近づいていくと、


「うわー……」


『洞窟が見えますね……』


 塔の真下にあたる崖にぽっかりと開いている洞窟。

 サイズ的にはこの小型魔導艇が入れそうだけど……


【ミナミルゲ】「絶対なんかいるでしょ!」

【サブロック】「なんかやばそう……」

【ナーパーム】「上の遺跡と繋がってるんでしょうか?」

【ゴッソル】「ゴー! ゴー!」

 etcetc...


『ショウ君。どうしますか?』


「うーん……」


 時間はあるみたいだし、とりあえず中をちょっと確認しておきたいかも。


「ワフ!」


「キュー!」


 ルピとトゥルーは行きたい派。

 レダにロイはルピに従うだろうし、セルキーたちもトゥルーの決定に賛成と。


「じゃ、ちょっとだけ覗いておきたいかな。スウィーとラズは大丈夫?」


「〜〜〜♪」「クルル!」


「じゃ、行ってみようか」


【ムシンコ】「やるやん!」

【シェケナ】「気をつけて〜(;・∀・)」

【ニレノ】「海辺のモンスター出るかも?」

【ミイ】「上の塔と繋がってそう……」

 etcetc...


 上の塔と繋がってたりは確かにありそうなんだよな。空中庭園に続く洞窟なんかもあったし。

 左へ旋回し、船首を洞窟へ向けて、ゆっくりと進んでいく。

 中は真っ暗だよなと思ったところで、スウィーがいつものあかりを出してくれた。


「さんきゅ。じゃ、みんな慎重にね」


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