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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
8/56

六月十八日 雨

第一実業に取りに行った。

なかなかいい出来だ。

帰りに営林署によって今年の伐採範囲を話し合った。

去年の続きとうちの山を少し切れば今年の分は足りるだろう。

とりあえず来週あたりから除伐に行ってみよう。

昼からはダンジョン。

B2は明日からにした。


六月十九日 雨

今日は朝からダンジョンに潜った。

短棒二刀流の試運転がてら一階から使ってみたけど、ゴブリンはさすがに鉄棒のほうが倒しやすい。

ただ、練習がてら短棒のままゴブリンたちを倒してB2へ降りた。

狼に対してはやはり短棒がやりやすかった。

狼たちは小回りがきくから、短棒くらいの短い武器のほうが取り回しがしやすい。

ただ、やっぱり素早いし正面切って戦わないといけないのがなかなか辛い。

ゴブリンと違って戦闘の消耗どが高く連戦が難しい。

昼休憩はしっかりとって昼からも潜ったけど、今日は五匹に留まった。

最期の一匹を倒したときにピコンと音がした。

そいつが牙を落とした。

せっかくなので紐を通して首から下げることにしよう。


六月二十日 雨

今日も一日ダンジョン。

ゴブリンたちを倒して再びB2に挑戦。

狼を五体倒した。

狼を探していたら階段を見つけた。

そういえば探索よりも狼と戦うことばっかり考えていたことにきづいた。

少し疲れているのかもしれない。

しばらくダンジョンは休もうかな。


六月二十一日 曇り

今日は鬱日だ。

なんにもやる気がしない。

やはりダンジョンの影響で好戦的になっているんだろうか。

いつの間にか殴ることに慣れてしまって何も思わなくなった。

ソファーで一日ゴロゴロしていた。

どっかのダンジョンから金が出て騒ぎになってるらしい。

あんだけ危険なダンジョンに潜って金が少し出るだけなら行く価値なんてないと思うが。

テレビじゃ新たなゴールドラッシュだとか馬鹿なことを言ってる。

だいたい希少価値があるから値が付くわけでたくさん出るようになったら価値が下がると思う。

工業的にはありがたいのかな。


六月二十二日 曇り

太陽が恋しい。

今日は刃の目立てとミチあけ。

夜はさとみさんと会ってきた。

今日も二回戦。時間があればもっといけたかも。

脂肪もだいぶ落ちてきてうっすら腹筋が割れてきたかもしれない。


六月二十三日 曇り時々雨

今日も刃の目立て。

ダンジョンには入らなかった。

なんかダンジョン法ができたらしい。

一応私有地以外のダンジョンには進入禁止で警察の管理下に置かれるそうだ。

ただ私有地の場合は自己責任ということなので意味があるのかと思う。

他の国じゃ全面禁止のところもあるし逆に入ることを推奨してるとこもあるそうだ。

閣下は全面禁止にして自衛隊に探索させるべきと主張していたが与党からも同意を得られなかったらしく無念だといっていた。


六月二十四日 晴れ

久しぶりの太陽。

明日から除伐に行くので準備に行ったらゴブリンが出てきていた。

やはり間引きはしないと仕事に支障が出る。

外の一匹を倒して一階のゴブリンを倒した。

ゴブリンの頭蓋を叩き割る感覚に慣れてしまった自分を再確認してへこんだ。

夕方姉ちゃんからexposureのライブのチケットが取れたと連絡があった。

八月二十四日だ。

今から楽しみで仕方がない。

姉ちゃんは梨花と二人でくるらしい。

梨花ももう高校生だけど部活よりもライブをとるんだな。

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