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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
52/56

52

四月二十三日 晴れ

xx山で駒うち。

夕方からダンジョン。

B8で戦闘。

昨日からB9でどうやって戦えば良いか考えているがなかなか答えが出ない。

一騎か二騎ずつならどうにかできるから、どうにか一部だけ突出させることができればいいんだが。

通路一杯に迫ってこられると後ろか上ぐらいしか避けるスペースがない。

どうすればいいものか。


四月二十四日 雨

なば採り。

皆でなば採り。

昼で終わったので人夫衆は昼まで。

昼から乾燥機に入れた。

三時ごろ終了。

B9の攻略法を思いつくまで下まで降りても仕方がない気がする。

今日はダンジョンは一階だけ。

ネットでちょっと調べてみた。

前に政府が発表していたモンスターに襲われて壊滅した村落は結構な数になっているらしい。

ほとんどの村落で生き残りはおらずどういう状況だったかはわかっていないそうだ。

今までは物好きがダンジョンに入って探索していて、世間もそんなに攻略に熱心じゃない感じだったけど、今では自衛隊を派遣してでも早期に攻略するべきだという声が大きくなっているらしい。

以前に成立したダンジョン法の改正もされるという噂があった。

前に閣下も自衛隊を早く派遣しろと言ってたな。

そんな感じのことは分かったけど、肝心の攻略のヒントのようなものは全然思い浮かばない。

どうしようかな。


四月二十五日 雨→晴れ

人夫衆は休み。

昨日ネットで動画を漁ってたらいつの間にか関係のない動画を見ていた。

なんかリアル忍者らしい。

ダンジョンで鍛えた身体能力を使って漫画的な忍者の動きを再現するという企画だった。

さすがに火遁みたいな魔法的なものはなかったけど、身代わりの術や手裏剣、壁を蹴って登っていくなど結構見ごたえのある内容だった。

あそこまで自分の体を動かせられないな。

昼からは晴れたのでxx山で朝からすぐに駒うちができるように穴を開けておいた。

ダンジョンは一階だけ。

なんとなく忍者物のアニメ映画を観た。


四月二十六日 晴れ

xx山で駒うち。

夕方からダンジョン。

B8で戦闘。

仕事をしながらB9の敵のことを考えていたら閃いた。

マキビシとかどうだろうか。

ウルフたちは馬なんかと違って蹄があるわけじゃないし、大したダメージはなくても隊列は崩れないだろうか?

全部じゃなくても二、三騎足止めできればいいのだ。

夕方家に帰ってきてからマキビシを探してみた。

なんか想像していた形の奴はゴム製だった。

それ以外のやつだとネズミ避け用のやつがあったけどこんなちゃちな造りで大型犬以上の体格をしたウルフたちに有効だろうか?

どこかの鍛冶屋か鋳物屋に頼んでみるか。

とりあえず一種類ずつ購入して試してみよう。


四月二十七日 晴れ

xx山で駒うち。

夕方からダンジョン。

B8で戦闘。

とりあえず頼んだものが来るまではB8で戦っておくことにした。

意図的にソーサラーを残して火の玉を棍棒とか槍とか今まで手に入れた武器で攻撃してみた。

結果はどの武器も相手の攻撃に耐えきれず壊れてしまった。

知らない間に成長するようになった鉄杖でも試してみたかったが、もしもどうしようもないくらいに破壊されてしまったら目も当てられないのでやめておいた。


四月二十八日 晴れ

xx山で駒うち。

夕方からダンジョン。

今日は一階からハンマーで倒して回った。


四月二十九日 晴れ

人夫衆は休み。

朝からダンジョンに入った。

一回からハンマーで倒して回った。

昼前にボス部屋までついたがいったん昼食に戻った。

ちょうど荷物も届いたので昼からはB9に挑戦してみた。

ウルフ相手なので先に気づかれて接近されるのも厄介だ。

最初はゴム製の物を投げてみたが特に効果はなし。

階段に撤退してそこで敵を倒した。

次はネズミ避けのやつを投げてみた。

こちらは効果あり。

隊列が乱れたので近づいてきた敵から対処して倒した。

ただこちらは一回でダメになった。

一個当たりが三百円くらいするし、回収した感じ十個ぐらいがダメになっていた。

回収にも手間がかかるしこのまま使い続けるのは厳しいかもしれない。

マキビシを回収した後戻ってハンマーに持ち替えジェネラルと戦った。

今日の武器はフレイル。

初めての感じの武器で節のところから曲がってくるので軌道が読みにくい。

それでももっと下の階層で戦ってきただけあって大きく避ければ問題ない。

これまでと違い重さがあるので鎧の上からでも構わずガンガン殴る。

今までで一番早く倒すことができた。

宝箱は赤い液体。

初めのころよりも色が薄くなってきている気がする。

気のせいかな?

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