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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
36/56

36

十二月三十一日 晴れ

なば採り。

朝のうちはなば採りをして袋詰めをした。

明日は御来光列車が出るそうなので日の出前に駅に持っていこう。

午後からは料理。

紅白を見ながらの年の瀬だった。


一月一日 雨

早めに起きて駅に持って行った。

帰ってきてから二度寝。

起きたら昼過ぎだった。

ニューイヤー駅伝はなかなかの熾烈なトップ争いで最後まで目が離せない展開だった。

三時ごろからダンジョンの一階だけ掃除。

なんかいつもよりすばしっこくなってた気がする。

五時ごろから初詣に行った。

街の方にある大き目な神社にいったら境内にダンジョンがあった。

そこそこ有名らしい。

結構若い子たちが入っていってるのが見えた。

何も持ってきてないので入ることはせず、おみくじを引いて熊手を買いなおして帰った。

末吉。

末吉ってどのあたりの運勢なんだろう。

小吉と末吉ってどっちが上だ?


一月二日 曇り

朝はいつもの時間に起きて箱根駅伝を見た。

往路は圧倒的な走りでT洋大が勝った。

全区間で区間賞じゃ他はどうすることもできないな。

明日の大逆転を期待するけどたぶんこのまま総合優勝するだろう。

三時ごろからダンジョン。

B4で戦闘。

槍二体の遭遇率が上がった気がする。

それと全体的に動きが俊敏になっていた。

小さな違いだけどボスを攻略したことによりダンジョンが強化されたのだろうか?

全て倒したあとボス部屋に入った。

やっぱりボスが召喚されそうだったのでまずは距離を詰める。

今日の武器はメイス。

ジェネラルの武器は基本重量系なのだろうか?

大柄なら懐に潜り込んで相手の力を利用した立ち回りができるが、相手の方が二十センチほど低いからそうもいかない。

下から繰り出される重量系の攻撃は本当に厄介だ。

とにかく仲間を呼ばれないように距離を詰め、かつ攻撃を避けながら戦った。

二時間ほど戦い続けて倒すことができた。

宝箱が出て中身は青系の液体が入った瓶。

薬品系は中身が分からないとほんとに怖い。

もういい時間だったので今日もそこまで。

明日はこの先に進んでみたいところだ。


一月三日 雨

今日も箱根に合わせて起きた。

昼まで見ていたが優勝は揺るぎなさそうだった。

昼からはダンジョン。

今日もまずはB4を周回してからボス部屋に。

今日の武器は大盾と短鎗。尖った角みたいなやつ。

今日はとにかく盾が厄介だった。

ただでさえ鎧を着ているのに盾で身を隠されると有効な攻撃がほとんどなくなってしまう。

攻撃自体は遅かったので脅威ではなかったがとにかく時間がかかった。

今日も宝箱は青い薬品。

まだ五時ごろだったので下に降りてみた。

B5は狼。

B2の奴よりも体は大きくて三匹ほどで群れているようだ。

軽く当たってみたが危なくなったら仲間を呼ぶようだ。

近くの群れが駆けつけてくるので場所によっては囲まれてなぶり殺しになるかもしれない。

フロア全体からではなく近くにいる奴だけみたいなのが救いといえば救いだ。

とりあえず階段付近で戦ったあとすぐに引き上げた。


一月四日 曇り→晴れ

なば採り。生出荷。

明日が初市なので朝からなば採りをして夕方市場に直接持って行った。

いつもは集荷してくれるけど今日まで休みらしい。

帰りは市場周辺の美味しいイタリアンで夕食をとった。

ピッツァも薪で焼いてるそうで生地の食感も香ばしさもとてもよかった。


一月五日 雨

今日は朝からダンジョン。

そういえば最初に出てきた首飾りと指輪を装備しようと思ってすっかり忘れていた。

帰る時には付けていたけど普段アクセサリーをつけないからついつい付け忘れてしまう。

今日は思い出したので身に着けて降りた。

そしたらボスが出なかった。

リポップの時間が足りなかったのか、それか指輪か首飾りの効果だろうか?

なんにしても毎回戦わなくてもよくなったのは大きい。

今日からはB5でを探索。

狼系は奇襲される可能性も高いので神経を使う。

久しぶりの新しい階層でマッピングもしなければならないが、とにかくこの階層の敵に慣れないと始まらない。

目印だけ差してどんどん戦闘を重ねていった。

狼は素早いので手数が増える短棒二本で戦った。

上で出てきたのと違って爪も鋭くなっていて噛みつきだけでなくそちらの攻撃にも気を使わなければならい。

苦労はあったが新しい体験はやはり心躍るものがあった。

五回の戦闘で三回は仲間を呼ばれたが特にケガもなく倒せた。


一月六日 晴れ

今日は休み。

明日からは人夫衆も一緒に玉切りに行ことにした。

道具の準備だけすまして休んだ。

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