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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
18/56

18

八月二十七日 晴れ

線の修繕と寄せ方。

堀の掘削。

今朝ゴブリンが出てきていた。

落ちた跡はあったけどどうにか上ったみたいだ。

もう少し堀を深くすることにした。

それと一番外側に土を盛って抜け出しにくくしておいた。

細かいところとを手掘りで整えて、土塁が切れてる正面は他よりも更に深めに掘った。

明日の様子を見て竹槍も設置しようかな。

そのうち乾燥も終わるだろう。

今日から小学生が登校していた。

俺らのころは八月いっぱいは夏休みだったけど今は早くなったらしい。

この猛暑の中大変なことだ。


八月二十八日 晴れ

線の修繕と寄せ方。

竹槍の設置。

今朝はゴブリンが堀の底にいた。

どうやら足首が折れているようだ。

梯子を下ろしてゴブリンを処理したが、いちいち引き上げなければならないのは面倒だな。

でも、竹槍の効果も見たいので今日まではダンジョンには入らないことにした。

竹も触った感じある程度硬かったので大丈夫だろうと思う。

ダンジョンに行き来がしやすいよう渡し木を準備しておいた。

いちいち架けたり外したりしなきゃならないけどそれは仕方がないな。


八月二十九日 晴れ

ゴブリンは竹槍に貫かれて死んでいた。

効果はあったけが思いのほか後処理が大変だった。

槍を設置しすぎてゴブリンの死体まで行くのが大変だったし、複数の竹槍に貫かれているのでゴブリンの死体を引き上げるのも大変だった。

でも、ダンジョンの外で放置するとたぶん腐ってしまうだろうから、苦労して引き上げた。

いままで溢れても朝処理すればいいかなとか思ってたけど、これからはそういうわけにはいかなそうだ。

とりあえず堀の効果は出たので今日はダンジョンに入った。

B3で肩慣らしをしてB4へ。

B4ではまず斥候一匹を投げナイフで倒し、後退しながらファイターと戦った。

ファイターは戦ってるとコマンダーの指示があっても追いかけてくるので、ほかの奴らと離れてところでファイター二体を倒し、戻って残りを倒すことにした。

たまにファイターが槍を持ってることがあるので、その時は無理せず逃げることにしている。

この階層は毎回ドロップがあった。

たいていは魔石でたまに武器という感じ。

武器もファイターの物が多いのでコマンダーの武器はそこそこレアだったのかもしれない。

今日は五グループ倒した。

四度目の時に音が鳴った。ピコン


八月三十日 雨

今日は一日ダンジョン。

B4で戦った。

昨日よりナイフの命中率というかクリティカル率?が上がってる。

ほぼ確実に眉間に当たるので斥候を一匹必ず間引けるのが地味に有効だった。

ファイターもいけるかなと思ってやったらいけたので、五グループ目からはファイターをまず一匹倒して、そのあとは目と同じ流れで倒した。

あのピコンという音はもしかしたらスキルの方かもしれない。

ピロンはレベル?

レベルがあるのかどうかは知らないけど、ピコンという音とダイエットのタイミングが一緒だったのはなんでだろう?

肉体強化とかいうスキルだったのかな?

なかなか疑問は尽きない。

だいたいダンジョンってなんだよ。

とりあえず投擲が上手くなったのはすごく便利なのでよしとしよう。


八月三十一日 晴れ

線の修繕と寄せ方。終了。

今日で029の新木を入れるところは修繕完了。

古木のエリアにはスプリンクラーをつないでおいた。

春出の古木の整理を始めないといけないが、あまり腐敗が進んでる木がなさそう。

ありがたいことだけどスペースが空かないと新木を入れることができない。

どうしようかな。


九月一日 晴れ

新たに線を張って入れるところを造ることにした。

その予定地の草払いと杭木にする杉檜の伐採をした。

ついでに十本ほど間伐をした。

今はあまり材木の値が付かないから、薪や杭木に使っていく方がいいかな。

線は十列造った。

幅も長めに造ったので入ってしまうだろう。

ここには古木を運んできて、新木は条件が良い今までのところに入れよう。

有刺鉄線が無くなったので第一実業に行ったら休みだった。

一人で山仕事をしてると曜日感覚がなくなってしまうな。

向かいの牛丼屋で食べて帰った。


九月二日 雨

今日は一日ダンジョン。

五日から東京行くのでそれまで休みなしでいくことにした。

B4で戦闘。

投擲で倒せるようになって戦闘は余裕ができたのだが、斥候が厄介で気が抜けない探索が続く。

マッピングも少しずづやってはいるが、周りの音や気配を探りながらだと地図を描くのにも集中できない。

やっぱりB3とB4じゃレベルが違いすぎるな。

仲間がいればあまり感じないんだろうか?

これ以降はパーティー推奨ということなのかな。

でも、ソロの冒険者ってカッコいいじゃないか。

安全マージンをしっかりとって油断せずにゆっくり進めばそのうち最強とかになってたりするかもしれない。

だいたい金にもならない事なんだから、そういう想いがなければダンジョン探索なんて続けてないしな。

なのでこのままソロでやっていこう。

人見知りだし。

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